ポリプPの飼育日記

ゴキブリを飼っている。

日本飛竹節、本州産

ニホントビナナフシ(Micadina phluctaenoides) 八王子市の森の近くで街灯に飛来した。 当然雌個体である。 有名な話だが、本種は本州に生息している個体群は雌のみで単為生殖を行い、沖縄では両性生殖を行う。 シイの木の葉を食べるため沖縄では専らやんばる…

オオゴキ新成虫

オオゴキブリ(Panesthia angustipennis)を割り出した。 成虫が多く、翅が齧られている個体もいるが新成虫も多く見られた。 綺麗だが、もうそろ手狭だろうか。

豆斑猫

静岡は富士の袂にて、草の上を飛び交う影。 マメハンミョウ(Epicauta gorhami)だ。 毎年静岡に行く度に見かけるが、よくよく考えるとここ以外でまず見かけない。 基本的に群れており今回も二十匹程が飛び交っていたが、それはこの一部分だけであり辺り一帯を…

帝捕り

公園で虫捕り。 ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)幼虫 まだ今月に入って雄成虫を一匹も見られていない。雌成虫も三匹しか見ておらず、殆どが幼虫だ。そんなに偏るゴキブリでも無かったような気がするのだが。 ニイニイゼミ(Platypleura kaempferi)の抜…

殖え過ぎ

グロウスポットローチ(Lucihormetica verrucosa) 以前殖え過ぎたため、二つのケースに分けた。 そのそれぞれがこんな様子。 明らかに殖え過ぎ。 取り急ぎ床換えしたが、近いうちに少し減らす必要がありそうだ。欲しい人がいれば、送料さえ負担してくれれば送…

高尾2018

高尾山。久しぶりだ。 時期も時期であるが、逆に普段見られない生き物も見つけられるかもしれない。 因みにTG-5を忘れてしまったので今回の記事の写真は全てスマホである。迂闊。 珍しく日の昇っている時から登山。適当に歩いているとキノコに出会う。種類は…

リュウコ産卵セット

折角だから、とリュウキュウコクワ(Dorcus amamianus nomurai)の産卵セットも組んだ。 だがうっかりしてその一切の写真を撮っていない。 割り出しの際にちゃんと撮影して埋め合わせ……にはならないだろうか。 何も画像が無いのも悲しいので以前貼った写真を。

蒼い斑猫

ニワハンミョウ(Cicindela japana) 左脚が欠けているからか、覚束無い足取りのニワハンミョウを見つけた。 あまり気にしたことは無かったが、良く見ると非常に綺麗な昆虫である。 腹部は瑠璃色。 上翅の点刻と青緑色が美しい。 もっと赤くくすんだ色だったと…

ヒラタ2018

帰省して思い出した、昨年の冬に菌糸ビンに放り込んだヒラタクワガタ(Dorcus titanus)達の存在。 五月に一度確認して、明らかに羽化している個体は取り出していたのだが未だ五つの菌糸ビンが安置されたままだった。 恐る恐る取り出す。 無事に雄三頭雌二頭と…

オキナワカブトセッティング

折角ペアなのだからとオキナワカブト(Trypoxylus dichotoma takarai)の産卵セットを組んだ。 矢張り雌も小柄だ。 ライトに飛んできていた野外採集品なので恐らく既に有精卵を持っているだろうが、念の為雄も同居させる。 一心不乱に潜る。 願わくば二桁は産…

帰省

一旦沖縄の地を離れ、関東へ舞い戻ってきた。 暫くはこっちで採集などして過ごすつもりだ。 眠気が酷かったため、離陸はおろか着陸すら写真を撮り損ねた。 迂闊。

イエヒメアリの猛攻

イエヒメアリ(Monomorium pharaonis) 名前にもある通り、家屋に侵入するフタフシアリ亜科のアリ。一応害虫として扱われることが多い。 何故こんな話をしているかと言うと、我が家にもその姿がちらほらと見えているからである。 この間ふと床を見ると恐らくパ…

瘤を持った怪獣

コブナナフシ(Datames mouhoti) 雄個体頭部。 良く見るとトゲが幾つも張り出してゴツゴツとした形になっている。 頭だけ見るとまるで特撮映画に出てくる怪獣のようだ。 雌の頭部も雄とはまた異なった隆起具合。 基本的にナナフシはつるんとした、丸みを帯び…

マダラ産仔

先月末に採集に行った際にマダラゴキブリ(Rhabdoblatta guttigera)の雌成虫を採集していた。 見た感じ既に仔を持っているようだったが、その通りだったようだ。 ボトルにティッシュという簡単なケースだが、無事に仔を産んだ。 バラバラに動くものの、大抵は…

夜の沢

蛇と蛙を探しに夜の沢へ。 狙いはイシカワガエル(Odorrana ishikawae)と、ハブ(Protobothrops flavoviridis)。 まずやんばるに入って早早道の上に黒い影が幾つも。 始めはサツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)だと思っていたのだが、どうも挙動が変だ。…

渓流下り

やんばるの林道を歩き、その後に渓流へ。 狙いは鳥達だ。 やんばるには多種多様な生き物が生息しており、当然鳥も様様な種類がいるが矢張り特に有名なのはヤンバルクイナ(Gallirallus okinawae)だろう。 国の天然記念物に指定されており、言わずもがなやんば…

やんばるの輪紋紅蛇

やんばるの林道を走っていたら一筋の赤が。 ハイ(Sinomicrurus japonicus boettgeri)だ。 初邂逅であり、これで本島の在来蛇全てに会えたことになる。 小さく見えるがこれでも40cm以上ある大型の個体。 つぶらな瞳とストレートに結ばれた口がとても可愛い。…

八月のやんばる林道流し・夜

日が暮れるあたりで一度山を降りてコンビニへ。 少し休憩してから再び林道に向かう。 コンビニに羽蟻が飛んできていた。アメイロオオアリ(Camponotus devestivus)の雄だろうか。 林道を走り始めると直ぐに葉の上に新女王を発見。 こっちが雌? 蟻は興味はあ…

八月のやんばる林道流し・昼

八月に入り、沖縄は夏枯れの時期。虫は一旦姿を消す時期である。 見納めということで土日で昼夜両方のやんばるを見て回ることに。 昼は本当に虫の姿が薄い。時折ナガサキアゲハ(Papilio memnon)やシロオビアゲハ(Papilio polytes)、ベニモンアゲハ(Pachliopt…

沖縄の煙管

やんばるに行くとそこら中の木にぺたぺたとくっ付いているキセルガイ。 スジイリオキナワギセル(Phaedusa valida fasciata)という種類だそう。 沖縄には亜種含めて7種ほどのキセルガイが生息しているらしく、南部や本部半島の方には原種のオキナワキセルガイ…

梔子の住人

クチナシ(Gardenia jasminoides)の蕾が尽く折られ、穴が開いていた。 割ってみると中にイモムシが。 イワカワシジミ(Artipe eryx)の幼虫だそう。 調べてみると薄緑の綺麗なシジミチョウで、こんなものもいるのかと感嘆した。 この幼虫は鱗翅好きの友人が持ち…

浦添大公園にて

昼から浦添大公園へ。 一瞬土砂降りになり不安だったが、その後は曇りのままなんとか降らなかったので安心して散策。 浦添大公園に来るのは初めてだ。 着くなり早早オオゾウムシ(Sipalinus gigas)がリュウキュウマツ(Pinus luchuensis)の樹皮に頭を突っ込ん…

真夏のゴキブリ散策

今日で七月も終わる。 特にだからという訳でもないが久しぶりにゴキブリを探しに行った。 ……のだが、圧倒的に数が少ない。 今までわんさかいたリュウキュウゴキブリ(Pycnoscelus indicus)は探さないと見つからないほどになり、フタテンコバネゴキブリ(Lobopt…

初夏の姫丸

ヒメマルゴキブリ(Trichoblatta pygmaea) この時期は夜間になるとよく大きめのヒラミレモン(Citrus depressa)の樹皮を数匹で歩いているのを見かける。マルゴキブリ(Trichoblatta nigra)に比べて丸まる能力が高いからか、つついても逃げずにまずは張り付く個…

大きな馬陸達

乾いた地面をのんびり歩くクロオキナワアマビコヤスデ(Riukiaria falcifera) 沖縄本島北部から沖縄市あたりまで広く生息している種だが、地域ごとの変異が激しく見ていて飽きない。名前の通り体に黒い模様が入る個体が多いのだがどうやら今回のエリアではそ…

沖縄の兜

ゴキブリやナナフシを探して林道をうろうろしていたらオキナワカブト(Trypoxylus dichotoma takarai)に出会った。 稀少であり、価値が高い事はわかってはいるのだが矢張り本土のカブトムシ(Trypoxylus dichotoma)に見慣れていると物足りなく感じてしまう。 …

奄美蠍擬

先先週に奄美大島へ採集に行っていた友人からアマミサソリモドキ(Typopeltis stimpsonii)のメスを譲ってもらった。 早速リュウキュウゴキブリ(Pycnoscelus indicus)を与えてみると直ぐに捕まえて齧り付く。 鋏のガチャガチャとした造形が格好良い。 取り敢え…

棘竹節虫

トゲナナフシ(Neohirasea japonica) 非常に好きなナナフシ。コブナナフシ(Datames mouhoti)もそうだが短くて太い、コロコロした印象のあるナナフシは飼育していてとても楽しい。 成熟した雌個体で6cmほど。沖縄に分布する個体は国内移入種である。彼らは広い…

アフリカマイマイを食す

読んで字の如く。タイトル通り。 雨が降ると道にわんさか現れるアフリカマイマイ(Achatina fulica)。元元食用として云云は有名な話で、某イタリアンレストランのメニューにもエスカルゴとしてその肉が使われていると聞く。 食べられるのであるなら、食べよう…

大発生

ナナホシキンカメムシ(Calliphara exellens exellens)が大量発生していた。 一瞬殺虫剤か何かで駆除されたのかと思ったが、みんな元気に動いている。 幹にもこの調子で、これがずっと上の方まで続いていた。 一度蹴れば三十匹程がボトボトと落ち、あちこちへ…