ポリプPの飼育日記

ゴキブリを飼っている。

鞘翅目

裏の毛深

2年に1度発生するケブカコフキコガネ(Tricholontha papagena)。今年はその発生しない側の年、所謂裏年というものだ。 雄が大半で雌は非常に貴重と言われるケブカコフキコガネだが、裏年だと雄すらその雌ほどの頻度でしか見つからないという。 そんな裏年の個…

2020年初採集オサ掘り

年越し初採集をしよう、と早朝家を発った。 この時期の採集と言えばオサ掘りが挙がるだろう。という訳で行き当たりばったりで某有名遊水池へ。採集で訪れるのは初めて。 向かう途中で初日の出を見る。 非常に寒い。 日が出てまだ時間が経っていないため、あ…

五島と対馬ヒラタ産卵セット

昨年九月にセットした福江島産ゴトウヒラタ(Dorcus titanus karasuyamai)と対馬産ツシマヒラタ(Dorcus titanus castanicolor)の産卵セットを確認した。 ……食痕が全くない。 そもそも土が固めたまんまカチカチであり、明らかに産んでいないとわかる。 どうし…

今年も大黒様

毎年恒例のダイコクコガネ(Copris ochus)。 今年は控えめに採集し、大半はリリース。 マットと牛糞を入れ、運んできたビニールなどの臭いがキツいからと廃棄&洗濯を終えて戻ってきたらもうこの有様。ビフォーアフターが撮れなかった。 折角運び込んだのにほ…

緑の蝉

七月中旬。この時期にしか出てこない例の緑色の蝉を求めて日暮れから活動開始。 夕方からやや小雨が降っていたため時間の割に既に林道は暗くなっている。昼行性の虫たちももう休憩に入っていた。 ベニモンアゲハ(Pachliopta aristolochiae)?多分。 この辺り…

海岸散策

たまには、と東部の海岸を散策。5月の中旬頃だったハズ。 目的は オキナワシロヘリハンミョウ(Cicindela yuasai okinawense) 数はいたものの必死こいて追いかけてもまあTG-5で撮れるわけもなく、網を振るってようやく証拠写真を。 あちらこちらに幼虫の巣穴…

梅雨のやんばる

六月末頃、梅雨もあと少しで終わるという時期に都合が空いたのでフィールドへ。 久久の昼やんばる……と思ったのだがとんでもない大雨&濃霧。10分おきくらいにスコール。覚悟はしていたが、やはり生き物の姿は全然見えない。 見渡すと霧。これでも上が吹き抜…

青胸?綾胸?

久しぶりに出会った。 しかし同定方法を忘れた。 細かい。 うー……む。赤みが強いのでアヤムネスジタマムシ(Chrysodema lewisii)じゃないかという気持ちはあるが、不安。 まあなんにせよ美麗だ。普通種で美麗というのはとても贅沢な気がするのだが、結構周囲…

南大東島

南大東島。 実は、画像データが殆ど飛んでしまった。 TG-5で撮影した画像が消えてしまったため、スマホで撮った写真しか残っていない。 それに、ペースが遅いと思うので淡淡と書き切りたい。 ダイトウヒラタ(Dorcus titanus daitoensis)の死骸。 色色回って…

北大東島

北大東島 沖縄本島から凡そ東に360kmの位置にある、面積12km^2程の珊瑚隆起の島。琉球列島では数少ない有人の海洋島。 海岸が見たことがない風景で新鮮。思えば珊瑚隆起の島を訪れるのは初めてだ。 島は小さく、初日は宿の都合でレンタバイクが借りられなか…

やんばる毛深

北部でのケブカコフキコガネ(Tricholontha papagena)探し。 雌の記録は中南部より北部の方が圧倒的に多い。 とはいえ、他の虫に比べれば全くと言っていいほど見つからないわけなのだが。 因みにこの採集は昨年末に行ったもの。 結論から言うと、雌は見つけら…

ヒラタドロムシ

北部でヒラタドロムシ幼虫を見つけた。 岩にピッタリと張り付いていてよく見ないと見つからないが、一匹見つかると意外と見えてくる。 大きさはこれくらい。 くるりと回って 元通り。 ヒラタドロムシは冬は全て幼虫なのだろうか。 全くわからない。また春、…

ダムの外灯へ

ダムへ外灯巡り。気温は16℃だが、風が強いため体感温度はかなり低い。 ゲホウグモ(Poltys illepidus) 少し小さめの雌個体。夜だが眠っているようだ。寒いからかもしれない。 閉じている内側の脚が赤く、また体の形自体他のクモには見られない独特な出っ張り…

ゴキブリ三昧

気温が下がって天気は晴れ。オキナワオオモリゴキブリ(Symploce gigas okinawana)が出るには丁度いい。 急遽北部へ探しに。 ゴキブリ……の前にライトを確認。 ケブカコフキコガネ(Tricholontha papagena)が来てないかと思ったが残念ながら見つからず。 その代…

また毛深探し

南部でケブカコフキコガネ(Tricholontha papagena)探し。 夜に時間があるとなんとなく探しに行ってしまう魅力がある。 飛んできた姿を撮るのには中中苦労した。 想像していたより激しく飛ぶ上に着地しても直ぐにまた飛び立とうとするのだ。 オキナワトガリナ…

毛深の雄

ケブカコフキコガネ(Tricholontha papagena)の雄を漸く発見。 生憎何もケースが無かったのでバッグの中に入ってもらった。 非常に可愛い。 意外と引っ込み思案というか、指に乗せると触覚を閉じて固まってしまう。よく見ると腹のみならず背面全体にも産毛が…

毛深い

昼過ぎに傘を忘れて走っていると、雨に濡れる地面に茶色い物体が落ちていた。 取り敢えず拾ってそそくさと屋根の下へ。 残念ながら直前に誰かに踏まれたようで、辛うじて息はあるものの風前の灯火。 可愛らしい顔。前胸は割れてしまっている。 そしてこの特…

タイの糞虫料理

タイの土産に屋台で売っていたという虫料理を貰った。ビニールに無造作に入れられたそれは、見たまんま虫の姿を保っていた。 The 糞虫。エンマコガネの仲間が二、三種混ざっているようだ。 立派な角が生えた個体も見られる。 一つ一つは8〜12mmと、日本のエ…

材採集

朽木を探しに昼からやんばるへ。 リュウキュウクチキゴキブリ(Salganea taiwanensis ryukyuanus)と、後はルイスツノヒョウタンクワガタ(Nigidius lewisi)を見たい。 林道を走りながら開けていて、かつ湿っている所に落ちている朽木を探す。開けているのを探…

オキナワヒラタ

こんな時期だがオキナワヒラタ(Dorcus titanus okinawanus)のペアを拾った。 小さいが、ふとそう言えば結局オキナワヒラタはセットをしていない事に気がつく。 どうせこれから暫くは採集もしないのだしと言うことで、一応セットを組んでみた。コバシャの小に…

根太採集

ネブトクワガタ(Aegus laevicollis)採集に。 九月もかなり過ぎたが、ネブトクワガタはまだ出ている……ハズと若干の不安を抱えながら探す。 樹皮の割れ目に特徴的な上翅を発見。 ピンセットで丁寧に引き出す。 小柄な雄。 早早にまだ出ている事は確認できたの…

オキカブ産卵

以前セットしたオキナワカブト(Trypoxylus dichotoma takarai) それを暴いてみる。 結論から言うと、産んでいた。 流石はカブト。発酵マットをただ入れただけで産んでくれる。 幼虫も確認。 計12頭確認できた。 雌はまだ元気なので試しに幼虫と卵だけ取り出…

キノコキノコキノコ

キノコを沢山見かけたので今日は只管にキノコの画像。 学名は全て無し。和名すら調べていないのだが、もし心当たりがある方がいたら教えていただきたい。期限は無制限。 黄色い、不思議なキノコ。 形も不思議。ココから更に変化していくのだろうか。 苔の中…

ヒラタセット2018

千葉県産F3ヒラタクワガタ(Dorcus titanus) 今年も組む。 今回は試しに産卵木を使用しないで組んでみようと思う。 マットを詰める。適度に霧吹きをして湿度を調節しつつ詰めていく。 大体8cmほど。 詰めている最中に嫌な音が響いた。恐らく底面に罅が入った…

霧の中のコンビニ

少し前に別件で山梨に行った際、寄ったコンビニで軽く虫を探した。 時期的には充分に虫の姿が期待出来たが、気温18℃の上に霧が深く殆ど見られなかったのが残念。 カブトムシ(Trypoxylus dichotoma) 雌は毛深く、体に霧がまとわりついている。なんやかんやで…

一本角と二本角

ダイコクコガネ(Copris ochus)採集の際に他の糞虫も何種か採集してきた。 スズキコエンマコガネ(Caccobius suzukii)。 赤錆のような翅を持ったエンマコガネ。くの字の角を一本持つ。 糞や土の中に潜るにはあまりに邪魔になりそうな形状の角だ。何故このよう…

昼高尾①

ついこの間行ったばかりだが、再びの高尾山に。 今回は珍しく朝から赴く。 午前十時に到着。お昼ご飯を買おうと近くのコンビニに行くと窓ガラスに枝が張り付いている。 てっきり蜘蛛の巣に折れた枝がくっ付いたままになっているのかと思ったが、よく見ると何…

豆斑猫

静岡は富士の袂にて、草の上を飛び交う影。 マメハンミョウ(Epicauta gorhami)だ。 毎年静岡に行く度に見かけるが、よくよく考えるとここ以外でまず見かけない。 基本的に群れており今回も二十匹程が飛び交っていたが、それはこの一部分だけであり辺り一帯を…

リュウコ産卵セット

折角だから、とリュウキュウコクワ(Dorcus amamianus nomurai)の産卵セットも組んだ。 だがうっかりしてその一切の写真を撮っていない。 割り出しの際にちゃんと撮影して埋め合わせ……にはならないだろうか。 何も画像が無いのも悲しいので以前貼った写真を。

蒼い斑猫

ニワハンミョウ(Cicindela japana) 左脚が欠けているからか、覚束無い足取りのニワハンミョウを見つけた。 あまり気にしたことは無かったが、良く見ると非常に綺麗な昆虫である。 腹部は瑠璃色。 上翅の点刻と青緑色が美しい。 もっと赤くくすんだ色だったと…