八月のやんばる林道流し・夜
日が暮れるあたりで一度山を降りてコンビニへ。
少し休憩してから再び林道に向かう。
コンビニに羽蟻が飛んできていた。アメイロオオアリ(Camponotus devestivus)の雄だろうか。
林道を走り始めると直ぐに葉の上に新女王を発見。
こっちが雌?
蟻は興味はあるものの全く手の付け方がわからない。
マダラゴキブリ( Rhabdoblatta guttigera)もいた。
コマダラゴキブリ(Rhabdoblatta formosana)やヤエヤママダラゴキブリ(Rhabdoblatta yayeyamana)に比べると本種は水への依存度が低いようで、成虫は沢沿いや側溝などの水際でなくとも良く見かける。
ミナミヒラタゴキブリ(Onychostylus vilis)も発見。何やかんやでブログ初登場?
矢張りゴキブリも数を減らしているようで、一ヶ月前であれば100mも林道を歩けば葉の上に十匹以上見られた彼らも今回はたったこの二匹だけであった。
あわよくばリュウキュウモリゴキブリ(Episymploce sundaica)に会えるかと思っていたが流石に時期が遅かったか。
落ち葉をガサガサと捲って探せばもっと見つかるのだろうが今回はやめておいた。
ダム付近でウルシゴキブリ(Periplaneta japanna)に邂逅。沖縄本島では一番好きなゴキブリだ。
ナナフシも数が少ない。とはいえまだまだ時期は続きそうだ。
コブナナフシ(Datames mouhoti)
一番数が多かったナナフシ。例によってお気に入り。
彼らが頻繁に付いているこの植物はなんなのだろう。調べておかねば。
アマミトガリナナフシ(Entoria miyakoensis)
多分。自信はない。
タイワントビナナフシ(Sipyloidea sipylus)
光を当てすぎて白飛びしてしまった。
実は今回の目的の一つにニホントビナナフシ(Micadina phluctaenoides)の雄の採集というものがあった。聞いた話によると夕刻に木木の間を飛ぶとのことだったが、流石に時期が遅すぎたようで出会えなかった。
飛蝗とは思えない、船をひっくり返したような流線的なフォルムをした非常に格好いい虫。つつくと翅を開いて威嚇をする……のだろうか。あまりこの事についての話は聞かないのだが、この個体は頻繁に威嚇してきた。だが写真は無い。残念。
カブクワはリュウキュウコクワ(Dorcus amamianus nomurai)に出会った。
31mmほどの個体。特徴的な大顎が格好良い。
それとオキナワカブト(Trypoxylus dichotoma takarai)
体長64mmほどの大型個体。確りと前足を挙げて威嚇する。
今晩はとある別の珍しい生き物に出会ったのだがそれはまた後日。