棘竹節虫
トゲナナフシ(Neohirasea japonica)
非常に好きなナナフシ。コブナナフシ(Datames mouhoti)もそうだが短くて太い、コロコロした印象のあるナナフシは飼育していてとても楽しい。
成熟した雌個体で6cmほど。沖縄に分布する個体は国内移入種である。彼らは広い範囲の植物を食べ、雌のみで単為生殖を行うため、環境が合えばどんどん増えるのだろう。
背にはその名の通り幾つもの棘があるが、特に身を守る事に役立つとは思えない。あくまでも擬態の延長線上ということなのだろうか?それともカエルなどには効果があるのだろうか。
顔。
当然ナナフシ顔。
彼らは色色な植物を食べるが、特にシダ植物を好むように思える。湿度の高い開けた林床を好むため、環境的にもシダと相性がいいのかもしれない。また、ナナフシの中ではあまり硬直しない印象を受ける。見つかったと思うと落ちたり足を伸ばしたりしてそのまま枝に擬態するのではなく、直ぐに走り出し、掴まれてももがいて逃げようとする。見た目も性格もエダナナフシとは大きく違う。
因みにコブナナフシはコブナナフシ科に属し、以前はコノハムシ科に分類されていた。トビナナフシ科のトゲナナフシは系統的にかなり離れているハズなのだが、雰囲気は非常によく似ているのが面白い。