初夏の姫丸
ヒメマルゴキブリ(Trichoblatta pygmaea)
この時期は夜間になるとよく大きめのヒラミレモン(Citrus depressa)の樹皮を数匹で歩いているのを見かける。マルゴキブリ(Trichoblatta nigra)に比べて丸まる能力が高いからか、つついても逃げずにまずは張り付く個体が多い。その後丸まりながら転がり落ちていくので採集は容易。
メス成虫。昆虫ゼリーをよく食べ、生の葉も落ち葉も食べるようなので飼育は非常に簡単。国内種では大きさと言い見た目と言い、ペットとして受け入れられやすいゴキブリトップだろう。
発生は秋だと思っていたのだが幼虫も結構いた。
ゴキブリにこの表現はやや変だが、一年二化と言えるのかもしれない。春に仔を産み、また秋にも産むのだろうか。
幼虫は凡そ六ヶ月もしないで羽化する、ハズだ。ゴキブリは集団飼育が基本なのでどうしてもその辺は曖昧になってしまうが。
一晩の採集で十一匹採集出来た。幼虫もかなりの数がいるので、この程度いればオスも出てきてくれるだろう。