真夏のゴキブリ散策
今日で七月も終わる。
特にだからという訳でもないが久しぶりにゴキブリを探しに行った。
……のだが、圧倒的に数が少ない。
今までわんさかいたリュウキュウゴキブリ(Pycnoscelus indicus)は探さないと見つからないほどになり、フタテンコバネゴキブリ(Lobopterella dimidiatipes)に至ってはほぼその姿を消した。
ちらっとチャバネの姿を見た気がするが、ヒメなのかオキナワなのか判別がつかなかった。
サツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)は矢張り数を減らしつつもそれなりに個体数を見かけたので一安心か。
観察時に写真を撮らなかったのでこれらは後日改めて撮影しに行きたい。
そんな中で以前より寧ろその数を爆発的に増やしているゴキブリがいた。
ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)だ。
普通にライトを照らして撮ったため殆ど写っていないが、下のマンホールとその補強コンクリートの上に30匹程がたむろしていた。
歩けば側溝の蓋の隙間に必ず二、三匹は潜んでいて、街路樹にウロなどあろうものならぎっしりと詰め込まれていた。
今回は畑の側や林、その後住宅街の方を回って観察を行っていたのだが、住宅街は彼ら以外いなかった。こんなに暑くなってきて林などにすらいないのだから当然といえば当然だが、例えコンディションが良くともこの有様では他の種も近寄れないだろう。
林でなんとかコワモンゴキブリ(Periplaneta australasiae)を一匹見かけたが、住宅街周辺ではこの四ヶ月一度も見ていない。同じ害虫種とはいえその強さは明白だ。
それにしても彼らは逃げ足が速い。
照らした時には既に逃げ始めている。