奄美産ホラアナゴキブリ
奄美大島三日目。晴れが続いて過ごしやすいが林道沿いはかなり乾燥してしまっている。
そして例に違わず写真が消えている。撮影して直ぐに確認すればいいのだろうが、フィールドに出ている時はそこまで頭が回っておらず、毎度帰路についてから後悔する。
今回はルリゴキブリ(Eucorydia yasumatsui)とホラアナゴキブリ(Nocticola. sp)の探索が主な目標である。
ルリゴキブリ探しはとにかく林内の立ち枯れを探す。
林道から突き出している立ち枯れを探し、中の空洞にいないかどうかなどを確認しては移動する。
ホラアナゴキブリ探しは朽木を探して林道を走る。
見つけてはひっくり返し、移動しては探すという繰り返しだ。
リュウキュウクチキゴキブリ(Salganea taiwanensis ryukyuanus)やアマミシロアリ()が出てくるため、環境は良さそうだが。
そんなこんなでルリゴキブリとホラアナゴキブリは全く違う環境に生息しているため、正直な話片方に集中した方が絶対に良い……のだがどうしても諦めきれずにフラフラと繰り返してしまった。
そんなこんなで昨日に続いて朽木をひっくり返し続けていると小さくチロチロと走るモノが見えた。
まさかと思い、慎重に眺めてみるとまさしくホラアナゴキブリであった。
結構すばしこく、加えて小さいためピントが合わない。
念入りに探すと更に数匹見つけることが出来た。
落ち着いてから改めて写真を撮る。
成虫と幼虫が一緒に暮らしている。
幼虫は乳白色、成虫は飴色の美麗なゴキブリである。
とても嬉しかった。
……ハッシュタグに困っている。