ポリプPの飼育日記

ゴキブリを飼っている。

11月やんばる③

①↓

 

polipg.hatenablog.com

 

②↓

 

polipg.hatenablog.com

 

 

漸く岳に登ります。

 

早早にクロイワトカゲモドキ(Goniurosaurus kuroiwae)のお出迎え。


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久しぶりだ。可愛い。

彼らも湿度が高い方が活発に活動するのだろうか?


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瞳孔が拡がってる写真を撮りたかったが失敗。

数個体歩いていたので何度かチャレンジしたが、矢張りTG-5では中中無理なようだ。

 

 

ヤンバルクロギリス(Paterdecolyus yanbarensis)
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やんばるの地面になんとも映える存在感。


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大きいのはそれだけでカッコいい。

色が黒いので標本にしても綺麗なのだが、触角が折れやすいのでチャレンジしたことはない。

 

ツチゴキブリの仲間
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ヒメツチゴキブリ(Margattea kumamotonis shirakii)……?

撮影の後に捕獲しようとしたのだが逃げられてしまった。残念。

 

こっちはマダラゴキブリ(Rhabdoblatta guttigera)。
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この日見かけたゴキブリはこの二匹だけ。うーむ。

 

 

沢でイシカワガエル(Odorrana ishikawae)探し。一箇所目は0。
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沢沿いには様様な着生植物が。興味はあるのだがこの環境を自力で再現出来るとは思えないので結果毎回眺めて終わり。別に栽培することだけが学ぶ動機ではないが、どうも野外観察だけだと詳細を調べようとするモチベーションが保てない。

こんな事を言っておきながらひょんなことから栽培を始めそうで自分を疑っている。

 

そんな事を考えていたら、見つけた。


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イシカワガエル

青青とした緑の中に綺麗な青が映える。文字にするとややこしい。

 

その後も
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続続と見つかる。

イシカワガエルは個体差もあるが、小さい時はどの個体も青みがかった体色で綺麗だ。結局四頭を立て続けに見ることが出来た。

成長するにつれ緑になっていくが、稀にその変異が小さい個体もいる。いつか8cmオーバーの青いイシカワガエルを見てみたい。

 


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これ、我ながらお気に入り。

 

 

11月やんばる②

 

①↓

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更新頻度が遅い。

 

さて、湿度温度共に丁度良いとハブ(Protobothrops flavoviridis)を期待しながら林道を進むと幾度目かの細い影。

「またアカマタ(Dinodon semicarinatum)か。しかも幼蛇?」

と思ったがそれにしては少し模様が変。

 

まさか……と思って大急ぎで駆け寄るとハイ(Sinomicrurus japonicus boettgeri)であった。

 

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ハイと出会うのはこれで二回目。

しかもこの個体は中中太く、40cm近い。


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物凄く元気。全然止まってくれない。

 

そう言えば前回出会った時と同じ面子である。何か不思議なものを感じた。


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ピントが合っている写真がほぼ無い。

 

 

そう言えば、以前も言ったような気がするが自分は全然風景や状況を撮らない。生き物と出会った時にその対象だけを撮る傾向にある。

勿論、稀少動植物保護の観点からすると正しいのだろうが支障の無い範囲でもう少し映える絵を撮っておいた方がいいのではないかとも思う。編集している時はそう考えるのにフィールドに出ると忘れてしまうのは何故だろう。

 

さて、何が言いたいかと言うと次からは森の中で出会った生き物達になる。森の中と言ってもかなり整備された歩きやすいコースだが。


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初っ端はヤンバルヤマナメクジ(Meghimatium sp.)。大きい。湿度が高いためか、ナメクジやカタツムリの類が非常によく見られた。そこら中を歩いているため、迂闊に座れない。


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何も知らない人が見たら動物であることすら認識出来ないのではなかろうか。あまりにも特徴が無さすぎる。

 

道の脇でガラスヒバァ(Hebius pryeri)に出会う。※1
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恐らくカエルを狙っていたのだろう。自分たちが見つけると同時に硬直し、何かが逃げていく音がした。申し訳ない。


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とても可愛い顔をしている。

目が丸くて大きいと可愛いのは犬も蛇も同じか。

だがこれでも一応毒蛇なので注意が必要。同行者は撮影を試みて噛まれていた。

 

虫となると芳しくない。
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コレは名前不明のバッタ。多分ヒシバッタ科なんだろうなあと思っているが同定していない。申し訳ない。

自分の更新が遅い時は大抵同定を先延ばしにしている時で、今回もそうなのだが結局決めきれなかった。近いうちに改めて更新します。

 

※1:2018/12/04 ガラスヒバァの学名の指摘がありましたので修正しました。

 

11月のやんばる①

 

久しぶりのやんばる。目的は両爬。

 

この日は午前中に土砂降りの雨が全島に降り、昼からカンカン照り。そして気温を殆ど下げないまま日が暮れるという、およそ今までに無いほど最高のコンディションであった。虫はあまり期待出来ないが、カエルはきっと沢山出てきてくれているだろう。

 

 

脚を踏み入れると早速オキナワアオガエル(Rhacophorus viridis viridis)
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ペタンと地面に張り付いて全然動かない。ふてぶてしい顔をしている。とても好み。

この状態の彼らは殆ど動かないため、掬い上げるようにそっと持ち上げるとそのまま移動出来る。ロードキルされないよう、道の端に離した。

 

 

直後にアカマタ(Dinodon semicarinatum)の幼蛇。今まで見た中で最小かもしれない。
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可愛らしい。このサイズだと流石に鎌首を擡げて威嚇するような事も無く、シュルシュルと走り回る。

 

矢張りコンディションはとても良いようで、道端には大量のリュウキュウカジカガエル(Buergeria japonica)が見られた。それを狙うヘビも多い。

 

 

暫く進むと次第にリュウキュウカジカガエルの姿は消え、ハナサキガエル(Odorrana narina)が代わりに道に溢れ出す。

彼らは何故か非常に姿勢良く道に立ち、見上げるようにして止まっていた。物音にはとても敏感なようで撮影を試みるも全然撮れず、数の多さと相まって帰宅してから「アレッ、そう言えば撮っていないぞ」と気が付いたほど。次は撮ろう。

 

そんなこんなで大量のハナサキガエルが跳ねる道を進んでいたらヤケに大きな影がど真ん中に見えた。

またオキナワアオガエルか?と見に行く。


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オキナワイシカワガエル(Odorrana ishikawae)

 

出会ってしまった。

実は今回の一番の目的はオキナワイシカワガエルで、中でも俗に「青イシカワ」と呼ばれる青い個体を探していたのだがそもそもイシカワガエル自体個体数の多いカエルでもない。

加えて

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中中に立派なサイズ。

写真の構図が下手で小さく見えるが、8cmはある。まだあともう一回りは大きくなるらしいが、これでも充分余り見ないサイズだ。


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彼らもオキナワアオガエル同様、地面に張り付いて動かない。

そっと持ち上げれば大人しく移動出来るのだろうが、オキナワイシカワガエルはアオガエルとは違って触れること自体禁じられている。可哀想だが、後方で手を叩いて渋渋跳んで移動してもらった。

 

写真には無いが他にもアカマタを数頭見るなど、両生類・爬虫類は開始早早良い調子である。

節足動物はというと、この時期にしてはそれなりに出ているようだが矢張り少ない。

 


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スジイリコカマキリ(Statilia nemoralis)

二頭見られた。

 


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マダラコオロギ(Cardiodactylus guttulus)

葉の上に沢山。

 


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ハサミムシの一種

種類不明。何故かとある林道の長さ10m程のエリアだけ、何匹も走り回っていた。

 


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ミドリスズメ(Pergesa acteus)

クワズイモ(Alocasia odora)の葉の裏。

 

 


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ホシヒトリモドキ(Asota plana lacteata)

アカメイヌビワ(Ficus bengutensis)を坊主にする勢いでもりもり食べて群れていた。調べるとガジュマル(Ficus microcarpa)やアコウ(Ficus superba var.japonica)を食べると書いてある文献が多いが、それ以外でもイチジク属(Ficus)なら手広く食べるようだ。

 

まだまだ書くことはあるが、今日のところはここで終わり。

勿体付ける。

 

 

 

オキナワヒラタ

 

こんな時期だがオキナワヒラタ(Dorcus titanus okinawanus)のペアを拾った。

小さいが、ふとそう言えば結局オキナワヒラタはセットをしていない事に気がつく。

どうせこれから暫くは採集もしないのだしと言うことで、一応セットを組んでみた。コバシャの小に発酵マット。


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オスは30mm少し。メスは22mm。

どうなるやら。

 

イリド……?

 


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等脚類の一種。

リュウキュウヒメフナムシ(Ligidium ryukyuense)だろうか。

 

浦添市の公園の落葉下に多くの数が見られた。

画像の個体は紫色をしていた個体。帰ってから見返してみると全然色が写っておらず、ガッカリした。

ワラジムシやフナムシはやんばるでも数が多いが同定は仕切れていない。フナムシ科はリュウキュウヒメフナムシしかいないはずだが、正直そこの分類自体やや疑っているフシもある。

難しい。

 

赤くない頭赤青鳩

 

夕方に散歩していたら下手くそな尺八のような音が。

もしやと思い立ち止まって周囲を探すと、アカギ(Bischofia javanica)の樹に止まるリュウキュウズアカアオバト(Treron formosae permagnus)を発見。


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残念ながら逆光で写真がややよく分からない。

ズアカと言うもののその名は台湾に生息する基亜種であるTreron formosaeの特徴であり、日本に留鳥として分布している亜種はその頭は赤くない。

 

実は最近同じアカギで何度かその姿を見かけている。多分同じ個体だろう。お気に入りの場所なのかもしれない。

 

与那国の尖七節

 

前回の更新から二週間近くが経過した。

そろそろ書かないと不味い。

 

ネタが無いわけでもなければ特に時間が取れないほど忙しいわけでもないのだがなんとなく更新を怠ってしまった。

 

今日からぼちぼち書いていきます。

 

 

 

さて今回はこちら。
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ヨナグニトガリナナフシ

雌成虫。

 

友人のP氏が与那国島へ行き、土産として貰ったもの。非常に嬉しい。

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確りと尖っている。

 

折角なのでブリードにも挑戦してみようと思う。ブリードとは言うものの実態は糞を掃除せずに飼育するだけだが。

 

蟻の侵略

 

二ヶ月近く家を開けていた。

極力虫が湧かないように整理して出たつもりでおり、実際帰ってきてからも特に何か問題が発生している雰囲気も無かった。

 

しかし、今日プリンタを使おうとした際に漸く気が付いた。

資料を印刷しようとして久しぶりに動かすと何故かエラーが出る。

どこか詰まっているのかと中を覗いて驚いた。


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わかるだろうか。

 


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営巣されている。

見事にスキャナの部分で巣を作っているため、とても観察しやすい環境が生み出されている。

よく見るとプリンタ周囲をワーカーが這っており、多分目に見えない内部まで入り込んでいるのだろう。

 

アリは好きだが、流石にコレは非常に困惑してしまった。

イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)だろうか。どうにかして対処しなければいけない。