茅打バンタ
茅打バンタ周辺へ。
ゴツゴツとした岩肌が多い。
頭隠して尻隠さず。
サツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)
幼虫も。
最近、姿を見かけなかったが乾燥した岩ばかりの地帯だとこの時期でも優占種のようだ。
ゴキブリいる所であればほぼ必ず彼らがいる。
オオゲジ(Thereuopoda clunifera)
足が明るく、背は渋い個体。
こっちも。
ホオグロヤモリ(Hemidactylus frenatus)?
わからない鱗翅と
わからない膜翅
わからないコウガイビル
コウガイビルに至ってはそもそも種名が付いていない可能性すらある。
崖は脇から色色と着生している植物が。
あの辺を探せば他にも沢山の生き物が見られるだろうが、そんな気力も無し。
今回はここまで。
ヒメツチ卵鞘
ヒメツチゴキブリ(Margattea kumamotonis shirakii)
卵鞘を付けている。体に対してかなり立派。
張りもあって、良い卵鞘だ。
恥ずかしながら実はまだ同定が完全では無いので、卵鞘の記録もちゃんと残しておきたいという心境。
漢那農村公園
漢那農村公園へ。
特にこれといった目的もないが、近くに来たからと寄ってみる。
アマミアラカシ(Quercus glauca)
ブレブレだ。北部では珍しい。
どんぐりも大量に落ちていた。
これを食べにネズミは集まりそうだ。天然記念物の彼らが来るにはやや周囲の環境が難しそうだ。
……自然の質と言うより主に猫だが。
結構色んな樹種が密に見られる。
カンヒザクラ(Prunus campanulata)
多雨からか蕾が幾つか出来ており、咲いているものも。
大きなオキナワウラジロガシ(Quercus miyagii)
台風の影響だろうか、根こそぎ崩れている。
蘖が沢山見られたが、一応道を塞いでいる形だからいずれ除かれてしまうだろう。
一応水場もあったが、外来種の天国の様相を呈していた。
夏場にもう一度来たい。
師走の沢登り③
①↓
②↓
続き。
上流へ上流へと進んでいくうちにどんどんと沢が細くなる。
カエル一人目。
イシカワガエル(Odorrana ishikawae)
青イシカワ。4cmほど。
発色がとても美しく、鮮やかだ。
登った先に更にイシカワガエル。それも三頭。
だが、写真に収める前に奥へ逃げ込まれてしまった。
画像が横になってしまったが、よーく見ると奥に顔が写っている。
無理やり手を差し込んで撮影。
大きめの個体が一頭。TG-5で無かったらここまで近付けなかっただろう。隠れているのに照らしてしまって申し訳ない。
あと青イシカワと緑イシカワが一頭ずついたのだが、彼らはもう姿をくらましていた。
ハナサキガエル(Odorrana narina)
ほんの少しだけ青みがかっている。
そう言えば先日環境省から発表があったが、遂にコガタハナサキガエル(Odorrana utsunomiyaorum)が種の保存法のリストに入ったとか。なんやかんやで今まで八重山に行っても見た記憶が無い。行く時期や場所、後は単なる興味の問題だとは思うが。
イシカワガエル
どこにいるかわかるだろうか?
どこもなにも指さしているのだから……となるが、実際野外で見かけると本当にわからなくなる。
この後飛び出してきたのでそちらもパシャリ。
久しぶりに緑イシカワの写真を撮れた。苔苔しくて、良い。
こちらも久しぶり。
ホルストガエル(Rana holsti)
眼に虚無を携えている。怖い。
小さい個体は色彩や模様が鮮やかだ。
こんなにカエルが出ているのだから、当然彼らも出てきている。
ヒメハブ(Ovophis okinavensis)
十二月であっても18℃程度なら絶好調だろう。
60cm近い立派な個体であった。沢を登るために絶対に足を掛けなくてはいけない岩の奥にいた為、やや怖怖としながら撮って登る。
苔の下に青イシカワ。
体色が薄い。しかし緑の苔の中では流石に目立つ。
三度緑イシカワ。しかも大きい。
岩の隙間でべっとりと寝ている。
このふてぶてしさ。
やんばるのカエルは、大型になるほど見つかった時にべっとりと張り付く傾向がある気がする。捕食者の多いハズのこの森においてこの行動は何かの対策になっているのだろうか。
ラストはナミエガエル(Limnonectes namiyei)
チビッチビ。
実際はどれくらいの大きさかと言うと
このレベル。体長10mm未満。
同行者が見つけてくれた。正直意味不明な目だ。
「目が出来る」というやつだろうか。
最後、沢が行き止まりになっていたので来た道を戻ると、最初のあたりで出会ったであろうミナミオカガニ(Cardisoma carnifex)に再開。
はじめ脱皮かと思ったが、どうやら交尾中のようだ。
どちらが行きに出会った個体かは不明。
師走の沢登り②
①↓
続き
沢という事で期待していた彼らにも無事邂逅。
マダラゴキブリ(Rhabdoblatta guttigera)
夏場は、沢にあまり行かなかったということもあるが幼虫にあまり会えなかった。成虫は林道脇の葉の上に良く止まっているのだが、幼虫は流れのある水場付近にしか生息していない。
だからこそ飼育の難度も高く、国内のマダラゴキブリ属は三種+数亜種いるがどれも頻繁な水換えや濾過を必要とする。累代するには60cm水槽を用意しないと安心出来ない。
こうして生息地でその姿を見ているとその理由もよくわかる。沢の、水に半分沈んだ石の下などにはいくらでも隠れているのに少しでも脇を登って林床を探すとガクンと数が減る。そういう場所では大抵はサツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)がニッチを占めている。
葉の上には、彼らを狙っているのだろうオオゲジ(Thereuopoda clunifera)も見られる。
小さめの個体だからか、背の橙が明るい。
脱皮中のフナムシ。
リュウキュウヒメフナムシ(Ligidium ryukyuense)?
今回はここまで。
次回は沢の本命であるカエルです。
予告的な。
師走の沢登り①
今年最後の沢登り。
今回は初めてのポイント。どこに何があって何がいるのか、全くわからないので楽しみである。
普段景色などを一切撮っていなかったため、今回は風景の写真も撮ってみた。
……正直わからない。
多分九〜十月の台風の影響であろう、比較的新しい倒木があちこちに見られた。
沢に降りる。気温は18℃とやや高め。
オオハシリグモ(Dolomedes orion)
大きくて速い。力も強い。格好良い。
沖縄本島の個体をオキナワオオハシリグモと度度呼ばれているのを聞くが、亜種分類は今どうなっているのだろう。
金色の微毛が全身を覆い、滑らかな質感になっている。昆虫やカエル、時には水中で魚やオタマジャクシをも捕獲して食べるらしい。防水の効果があるのだろうか。
飼育はそんなに難しくもないと聞くが……。
すぐ側にはミナミオカガニ(Cardisoma carnifex)
こちらも大きくて速い。力が強い。
そして沢山いる。
魅力的な種が普通種であるのは素直に嬉しい。自分は稀少度や美しさよりとにかく「大きくて強い」生き物が好きだ。
かなり上流に位置している沢なので、植物の種類も独特。
シダが特に多いか?
そんな植物をよく見れば
ゴキブリ
ゴキブリ
幹にも
ゴキブリ
アングルがほぼ一緒だ。
こう見比べると青青しい葉の上にいる方が発色が良い。
オオモリ成虫
オキナワオオモリゴキブリ(Symploce gigas okinawana)
やっと成虫に出逢えた。
翅脈が美しい。
本当に綺麗なゴキブリである。
実は一匹、十二月の頭に既に出逢ってはいたのだがその直後にカメラのデータが破損。そもそも気が付かれた後に慌てて撮影したため、もし残っていてもブレブレな上に肉眼でもちゃんと観察出来ていないという踏んだり蹴ったりの状況であった。
今回は気温も低下してきたからか、三匹の成虫を確認。
体高が高い。非常に結露しているからだろうか。
体も軽く、健脚である種なので走っている瞬間を撮りたくもあるがかなり難易度が高い。
色とりどりの台灣轡虫
タイワンクツワムシ(Mecopoda elongata)
十二月も過ぎると鳴いている虫のメインは彼らとなる。
他にも数種類いるが、何よりその爆音は圧倒的。
夜に散歩していると結構道を歩いている個体と出会う。
音を頼りに草むらを照らすと直ぐに見つけられる。大きい。
やや珍しい緑色の個体。照らしても鳴き続けている。
これは以前に記事で載せた北部のタイワンクツワムシ。
赤い。
緑色や褐色の直翅目は色彩変異が豊かで、同じ種でも個性があって楽しい。