ポリプPの飼育日記

ゴキブリを飼っている。

うちなーマッカチン

 

友人がアメリカザリガニ(Procambarus clarkii)を捕ってきた。

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食べよう。

 

 

沖縄にも生息しているタフな外来種の彼らだが、実際はその生息域はかなり限られている。

街の真ん中でも汽水であったり、更に巨大な肉食外来種がうようよしていたり、北部はかなり強い酸性土壌であることなどが関係しているのであろう。
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この大きさでかなり殻が発達していることからも、本州のものとは平均的な大きさが二回りほど小さくなっていることが推測できる。雨が少なく、水のpHが低下しやすい時期は殻がかなり柔らかいとも聞いた。

この大きさでは沢山茹でて一気に食べるのがいいだろう。

 

 

塩茹でにするため、鍋に投入。

因みにだが、一週間ほど水道水のみのベアタンクで泥抜きをしている。本当はその後に完全に冷凍させるべきなのだが、ちょっと時間繰りを謝ったのでまだ少し息がある。
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ガチャガチャと音を立てて動く。

エビというよりかは小さなロブスタである。

 

沸騰。
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広東住血線虫などの中間宿主であるため、確りと二十分は茹でるべき。今回は三十分茹でた。

 

 

 

笊に開けると見事なまでに真っ赤。元元かなり赤いのだが、黒みがかった部分も赤の発色が強くなるためだろう。
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こうなるともう食材にしか見えない。

 

剥く。


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剥いた。

殻に対して中身がかなり少ない。本当は頭の方も出汁を取るなどして使いたかったが時間などの都合で今回は廃棄。

 


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クレイジーソルトをまぶし、レモンを絞って炒める。

 

小ぶりだが、外来種まみれとはいえやんばるの池で育ったからか臭みも殆ど無く美味しく食べられた。

まだ残っているので、それらの調理もいずれ。

 

飯匙倩轢死体

 

死体注意。

 

 

北部でハブ(Protobothrops flavoviridis)の轢死体。


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小さく、金色が強い個体。

随分久しぶりにハブに出会ったが、死体なのは残念。

 

時期としてはもう出納めだろう。活動が鈍っているハズだがここ数日の雨と気温の上昇で勘違いしたのかもしれない。次は元気な姿が見たいものだ。

 

 

 

ダムの外灯へ

 

ダムへ外灯巡り。気温は16℃だが、風が強いため体感温度はかなり低い。

 


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ゲホウグモ(Poltys illepidus)

少し小さめの雌個体。夜だが眠っているようだ。寒いからかもしれない。


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閉じている内側の脚が赤く、また体の形自体他のクモには見られない独特な出っ張りがあるため巣を張って止まっている姿は異色である。逆に寝ている時はこのように全て閉じこんで木の瘤にしか見えない形になる。

チブサトゲグモ(Gasteracantha mammosa)と並んでお気に入りの蜘蛛である。

また機会があれば活動している姿を紹介したい。

 

 

見慣れないヤスデもいた。
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誰だかはわからない。

土壌生物図鑑も早いところ入手したいのだが。

 

 

オキナワヒラタ(Dorcus titanus okinawanus)

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いくら普通種かつ本島が暖かいとは言え、12月のこんな寒い日に出てこなくても……と思ってしまう。彼らは多分本州のヒラタクワガタのような冬眠はしないのだろう。

 

 

未同定
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コミミズク(Ledropsis discolor)
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とても好きな虫。まさかこんな時期に出会えるとは。

 

 

12月でも沖縄は外灯巡りで充分楽しめる。

そろそろ沢にも行きたいけれど。

 

寒くない?

 

北部で用事を片付けた後、少し森の方へ。


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排水口にヒメハブ(Ovophis okinavensis)。

 


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気温は17℃ほど。

とは言え風はある上、雨が降ったので水は結構流れている。それでも平気で活動しているようだ。

 

沖縄とはいえ今は冬。最も寒いところで活動する蛇の一種とも聞くが、5℃のやんばるでも道に出ていたと知り合いが話していたのでこの程度は屁でもないのか。

 

オオモリセッティング

 

オキナワオオモリゴキブリ(Symploce gigas okinawana)のセット。


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兎に角素早い。

体重が軽い上に初速が群を抜いて速いので縁にはワセリンを厚く、確りと塗らないと脱走の危険が伴う。

 

水場と乾燥している場所を分け、加えて登る習性があるので段ボールで張りつける場所を。f:id:polipG:20181218010015j:image

速くてまともに撮れず。

 

後後落ち葉を加えて写真を撮り直す予定。

 

ゴキブリ三昧

 

気温が下がって天気は晴れ。オキナワオオモリゴキブリ(Symploce gigas okinawana)が出るには丁度いい。

急遽北部へ探しに。

 

ゴキブリ……の前にライトを確認。

ケブカコフキコガネ(Tricholontha papagena)が来てないかと思ったが残念ながら見つからず。


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その代わりマメクワガタ(Figulus punctatus)を発見。

初採集である。ライトに飛んできた記録もそれなりにあるとは聞いていたが初めての出会いが灯火採集とは。

雌雄は当然わからず。別に今は確認する必要も無いのでゲニもそのままで。

 

 

さて、ゴキブリ採集のポイントに辿り着くと早速ヒメツチゴキブリ(Margattea kumamotonis shirakii)。f:id:polipG:20181218005211j:image

寒くなって数が増えたものの冷え込むと動きが鈍るようで観察がしやすかった。

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本当に数が多い。

 

 

ヒメマルゴキブリ(Trichoblatta pygmaea)も確認。
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彼らもいつでもいる。しかし未だに野外雄を見ていない。

いつでもいるからいつか会えるだろうとタカをくくっていたが……。

 

 

オキナワオオモリゴキブリ
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切られたクワズイモ()の断面に来ていた。まだ幼虫。


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食べているのか?ただ汁を啜っているだけなのか?

 

 

ワモンゴキブリ(Periplaneta australasiae)だろうか?
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一齢幼虫が一匹だけ。

あまりPeriplaneta属を見かけない場所だったのでもしかしたら……と思い、採集した。報告はまた今度。

 

マダラゴキブリ(Rhabdoblatta guttigera)
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成体はもう見かけない。幼虫も石の下などで隠れているだけだ。

 

ゴキブリが沢山見られて非常に満足度の高いやんばるであった。

 

また毛深探し

 

南部でケブカコフキコガネ(Tricholontha papagena)探し。

夜に時間があるとなんとなく探しに行ってしまう魅力がある。


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飛んできた姿を撮るのには中中苦労した。

想像していたより激しく飛ぶ上に着地しても直ぐにまた飛び立とうとするのだ。

 

オキナワトガリナナフシ(Entoria nuda)らしき雌も見かけた。
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最近またよく見る気がする。今の時期が意外と成虫の発生期の一つだったりするのだろうか。

 

ツーショット。
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毛深の雄

 

ケブカコフキコガネ(Tricholontha papagena)の雄を漸く発見。

生憎何もケースが無かったのでバッグの中に入ってもらった。


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非常に可愛い。

 


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意外と引っ込み思案というか、指に乗せると触覚を閉じて固まってしまう。よく見ると腹のみならず背面全体にも産毛が生えている。

 

腹を見ようとすると一転して暴れる暴れる。
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その名に違わず立派な毛。


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美しい虫。