ポリプPの飼育日記

ゴキブリを飼っている。

実験結果

 

昨日の実験結果。

 

デュビア(Blaptica dubia)のケースに入れた手羽。見た感じでは綺麗に削がれており、臭いもあまり無いことからかなり細部まで食べられているようだ。

f:id:polipG:20161210003134j:image

 

だが軟骨は確りと残っている。一晩じゃあこれが限界なのかもしれないが、彼らの食欲を鑑みると恐らくこのまま暫く放置しても結果は変わらないだろう。
f:id:polipG:20161210003241j:image

 

逆に言えばこのように細かいパーツもバラバラにならない……と出来るが、しかしこれでは実用性は低そう。
f:id:polipG:20161210003333j:image

 

こちらがハイイロゴキブリ(Nauphoeta cinerea)。

f:id:polipG:20161210003425j:image

 

そしてユウレイゴキブリ(Eublaberus posticus)。
f:id:polipG:20161210003455j:image

どちらも結果はデュビアと変わらず。

肉の部分が多く、かつ人力では取り除くのが難しいような場合なら活用できるかもしれないが……しかし軟骨を分解できないのは矢張り痛い。

鶏以外にも試してみる価値はまだありそう。

骨格標本の手助け

 

鶏の手羽を使って、ゴキブリによる骨格標本作成は有効なのか実験。

手羽を湯掻いてその後ピンセットと眼科用剪刀で肉を削いだものをゴキブリのケージに設置。


f:id:polipG:20161208080051j:image

ハイイロゴキブリ(Nauphoeta cinerea)

 

f:id:polipG:20161208080354j:image

ユウレイゴキブリ(Eublaberus posticus)


f:id:polipG:20161208080414j:image

デュビア(Blaptica dubia)

 

デュビアは餌を暫く追加していなかったので、同時に設置。

恐らく一晩で結果が出るはず。

ヨロイモグラ確認

 

ヨロイモグラゴキブリ(Macropanesthia rhinoceros)が全くと言っていいほど音沙汰無しだ。
f:id:polipG:20161210005438j:image

 

おまけにキノコバエの仲間が大量発生してしまっている。

床材には砕かれたユーカリの葉が散らばっているので食べてはいるようだが、しかしそのスピードも遅遅としたもので余計心配を募る。

床材無しで繁殖を成功させた例も耳にしたことがあるので無理には潜らせないが、しかしそれを除いても今の環境は良くないだろう。近いうちにセットし直したい。
f:id:polipG:20161210005716j:image

 

心無しか体調も優れなさそうである。
f:id:polipG:20161210005813j:image

インシグニス床替え

 

最近、インシグニス(Aeluropoda insignis)のケースが騒がしい。バキバキというぶつかる音やバタバタという走り回る音、フシューッという音が頻繁に響く。
f:id:polipG:20161209235708j:image

ほぼ全ての個体が羽化した今では、この容器では手狭なのだろう。雄の前胸部にある立派な角も争うためにあるのではないか。

このままではそろそろ生まれるであろう幼虫にとって良くないので、久しぶりに床換えを行う。

 

清掃するにあたって中の生体を全て他ケースに移動したのだが、やはりマダガスカルゴキブリは砕木マットがよく合う。殖えると掃除が面倒だから導入していないが、この程度の数であれば初めはこの状態の方が良かったやもしれない。

f:id:polipG:20161210000254j:image

 

さて、いつも通りお湯で汚れと油を洗い流し、軽く水分を拭き取った後にワセリンを塗る。
f:id:polipG:20161210000457j:image

炭カルを使用したこともあるのだが、やはり自分的にはワセリンの方が使い勝手が良い。

少し汚れた時には上から塗り直せば綺麗に元通りになるし、炭カルでは踏破することもある小さな幼虫も全て防げる。難点は床材を使用するセットでは張り付いてしまって寧ろ足場になる可能性があるという点か。

どんな手段も一長一短だと思うので、各各方が気に入ったモノを用いて気楽に飼育するのがベストだと思います。

 

卵パックをセット。
f:id:polipG:20161210000907j:image

 

一枚増やして隙間が生まれるようにセットした。これで体の小さな個体や幼虫も安全にいられるハズ。
f:id:polipG:20161210000923j:image

 

生体を戻し、ゼリーを二つ入れて床換え終了。
f:id:polipG:20161210001018j:image

 

よく食べる。
f:id:polipG:20161210001050j:image

ヒメマル定期確認

 

ヒメマルゴキブリ(Trichoblatta pygmaea)のケース。見た感じでは何もいない。
f:id:polipG:20161210004410j:image

 

ウッドチップを裏返すと母虫とその仔らが一同に集っている。本当にダンゴムシ然とした昆虫である。
f:id:polipG:20161210004435j:image

 

本当はゼリーや鯉の餌を入れたいのだが、何分数が少なく個体も小さいために張り付いたり黴が生えたりで死にまくる。その為、まだ暫くは霧吹きと野菜クズなどで糊口を凌いでもらう。

効率は悪くなるが、これで生存率はかなり上がる。冬なので、欲をかかずに堅実にいかねば即全滅なのである。
f:id:polipG:20161210004534j:image

冬の珍客

 

部屋で作業をしているとやけに大きな羽音が聞こえてきた。

初め網を振るった時は只のニクバエだろうと思っていたのだが、どうやら見たことの無い姿をしている。
f:id:polipG:20161204232551j:image

この時期にこのサイズの双翅目はあまり見ない気がする。

調べてみるとキゴシハナアブ(Eristalinus quinquestriatus)であった。画像ではよくわからないが、左右の複眼が頭部上部で繋がっているため雄個体である。

発生時期は初夏から12月までということなので特におかしい事は無いが、しかし室内に入ってくるような虫でも無い。


f:id:polipG:20161204233033j:image

暫くプラケースに入れてゼリーを与えた後、晴れた日に逃がすこととする。

大量入荷

 

入手したのはシェルター用の紙製卵パック。

f:id:polipG:20161204233945j:image

今回は全部で52枚。隣に写っているのはデュビア(Blaptica dubia)の飼育ケースで、この卵パックを四枚使用している。

この卵パックは、土に潜る種以外は全てカバー出来ると言っても過言ではないほどにゴキブリ飼育に向いている。

加工がしやすく、水分も吸う上に軽い。また表面積の割に嵩張らないのも魅力である。自分はこれをずっと愛用している。

誤算と怠慢と慢心

 

f:id:polipG:20161204233204j:image

ジャイアントウッドローチ(Archimandrita tesselata)の飼育ケースとして使っていた衣装ケースの蓋がバッキリとひび割れた。

原因は明確で、上にデュビア(Blaptica dubia)の飼育ケースとして使っていた同型の衣装ケースを重ねていた為だ。

始め重ねた時は土が入っているジャイアントウッドローチの方が重かったのだが、どんどんと餌を加え、彼らが殖える内にデュビアのケースは既に1.8倍の重さになってしまっていたようだ。


f:id:polipG:20161204233424j:image

とりあえず両面をボンドで応急処置。

彼らは壁を登ることも飛ぶことも無く、寧ろ割れている方が乾燥して飼育は楽なのだが、だからといって放置するわけにはいかない。

別に高いものでもないが、たかがこの程度で買い換えていたら部屋が物まみれになってしまう……既にその傾向は至る所に垣間見えているが。