ポリプPの飼育日記

ゴキブリを飼っている。

NG食材

 

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大根の皮と茄子の蒂部分。

何でも食べ尽くす事でお馴染みのハイイロゴキブリ(Nauphoeta cinerea)ですら食いが悪い。

水分量としては果物にも引けを取らない為にそれなりに食べてもらえると思っていたのだが、ここまで無関心に取られるのは意外であった。消化酵素は良くなかろうと思って一晩水に晒したのだが効果は無かったのだろうか。

 

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三日後の様子。齧られてはいるが、既に一部腐敗が始まってしまっているので廃棄。

同時にジャイアントウッドローチ(Archimandrita tesselata)のケースにも入れていたのだが、こちらはほぼ手を付けられていない。

但し黴が発生しやすくなっているケースでも四日以上も元の姿を保持している所を見ると、別の活用方法もあるかもしれないと思えてきた。

ギガンテウス定期確認

 

ブラベルス・ギガンテウス(Blaberus giganteus)。デカい、がかなり小心者で小食。
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大きさの割に薄く、また軽いのでかなり貧弱な印象を受ける。
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そして刺激を与えるとなんとも言えぬ臭いを放つ。もしかすると飼育している中で最も臭いが強いかもしれない。表現するなら「饐えたネギ類」といった臭い。

サツマゴキブリテネラル

 

サツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)の羽化。
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こちらでも周りに成虫が集まっている。

 

別アングル
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ケースが擦れているため非常に見えにくいのだが、五匹の成虫が集っている。

新成虫は何か誘引する物質を放っているのだろうか?彼らは抜け殻を食べないため、其れ狙いとは考えにくい。

ユウレイゴキブリテネラル

 

ユウレイゴキブリ(Eublaberus posticus)も続続と羽化してきている。

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 個人的にはこのような羽化後二、三時間の色が最も好み。

 

今日もまた新たに羽化した個体を見かけたのだが、なんだか様子が少しおかしい。
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よく見ると翅の一部が既に齧られていた。羽化した個体が雌であるからか、或いは別の理由かはわからないがやけに周りに他の成虫が群がっている。

 


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少なくともこのままでは良いことはないと判断したので隔離。

翌日、翅が固まったので戻しました。

デュビア抱卵

 

 ふとデュビア(Blaptica dubia)のケージを見るとシェルターの上で雌が卵鞘を付けていた。

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ゴキブリは、交尾を終えると精子を受精嚢という臓器に溜めておく。その後輸卵管を通ってきた卵は受精嚢を通過する際にその蓄えられている精子によって受精し、そのまま腟前庭という部分へと辿り着く。そしてその場で幾つかの卵(種類にもよるが15〜35個ほど)が卵鞘に包まれ、体外へ排出される。

デュビアのような卵胎生のゴキブリは一旦この状態で維持し、その後卵鞘を倒してから再び腟前庭へと戻す。その後、輸卵管とは別の管を通って保育嚢という器官に収められる。仔らはそこで成熟し、孵化した後にまた上記のルートで体外へ産み落とされるのである。

画像の卵鞘は呼吸管が背からのラインに並んでいるためまだ縦であり、倒された後に体内へ収納され、凡そ2〜3週間程で孵化する。

洋梨③

 

またまた続き
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オガサワラゴキブリ(Pycnoscelus surinamensis)

既に地表を沢山の個体が彷徨く。

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入れれば忽ち集まってくる。物凄い嗅覚だ。

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彼らは基本的に端から齧っていく。稀に乗り込んでまで食べる個体もいるが、大抵は後ろから押されて乗ってしまっただけであり、基本的にどの種も几帳面に食べる。見ていて心地が良い。

 

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ハイイロゴキブリ(Nauphoeta cinerea)

彼らも直ぐに集まる。餌に気がつくとシェルターの下からわさわさと出てくるため、擦れる音が物凄く響く。音だけ聴くと餌を追いかける小型爬虫類を彷彿とさせる。


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あっという間にこの有様。この後更に二枚程切れ端を投下したが、十分程で綺麗に片付けられていた。彼らの食べるスピードならシェルターに水分が吸い込まれる前に食べてくれるため、黴に覆われる心配が無い。

 

洋梨②

 

昨日の続き。 


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グロウスポットローチ(Lucihormetica verrucosa)

未だに慣れてくれない。親二匹は蓋を開けても潜らなくはなったが、それが慣れなのか或いは子が堀り跡に詰まっているせいで潜れないだけなのかは不明。だが後で見ると綺麗さっぱり無くなっていたので、ちゃんと見ていない時に食べているようだ。

 

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ドミノローチ(Therea olegrandjeani)

驚くほど無反応。食べるどころか集まりもせず、ボトボトと落とされているのに逃げようともしなかった。だが後から何回か覗くとたまに齧っている個体もおり、食べ物だとは認識しているらしい。謎が多いゴキブリである。

 


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 トルキスタンローチ(Shelfordella lateralis)

特に問題無し。餌用として広く飼育されるだけあり、残飯の処理性能は高い。だが矢張り個体は小さいため、かなりの量がいなくてはこれだけの果物クズでさえ分解に時間がかかり、黴やコバエの発生に繋がってしまう。つい先日友人が所望したために50匹程譲ったのだが、その事を忘れて多めに入れてしまった。

関係ないが、見返してみると彼らはこの記事で初登場のようだ。我ながら意外。

 

意外と量があったので今日はこの三種まで。多分次回で終わります。

 

洋梨①

 

洋梨を頂いたので、皮や芯をゴキブリ達にお裾分け。画像は三個分。
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ジャイアントウッドローチ(Archimandrita tesselata)

幼虫がすぐさま駆けつける。最近漸く人にも慣れてきたようで、蓋を開けると寧ろ土の中からひょっこりと顔を見せるようになった。愛いやつめ。

 


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 ブラベルス・ギガンテウス(Blaberus giganteus)


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 こちらも人が見ている前で直ぐに摂食する位には慣れた。確りと栄養を付けて仔を産んでもらいたい。

 


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ユウレイゴキブリ(Eublaberus posticus)

彼らは図図しい程にがっつく。大型のゴキブリとしてはかなり順応性が高いのか?部屋が明るくともシェルターの上によく姿を現しているので、ペット向きな一種。

 

とりあえず本日は大型三種を紹介するに留め、続きは明日以降に。