ポリプPの飼育日記

ゴキブリを飼っている。

2016年大晦日

 

今年も残すところあと数時間となりました。9月から始めたこのブログですが、それなりに沢山の人に見てもらえているようで、このまま順調にゴキブリについて広く周知してもらえるとありがたいな……と思っております。

年末になってパソコンが不調になるという、なんとも締まらない状況ではございますが、来年また更新できるように願います。

 

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画像が何も無いというのも寂しいので、最後に先日江戸川沿いで拾った流木の写真を貼って終わりとします。

来年も宜しくお願いします。

トルキスタンローチの謎

 

 久久だったので餌をドバッと与えた。ワラワラと集まってくるトルキスタンローチ( Shelfordella lateralis)。

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だが良く見ると実際に餌を食べている個体は全体の僅かで、残りは只歩いているだけである事に気が付いた。

 

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暫くしてから再び写真を撮ったが、密度は対して変わっていないように見える。

どうしてだろう。暫く与えていなかったので空腹な筈なのだが、思えば以前からずっとこんな感じだったようにも思える。人をさほど怯えない事にも関係しているのだろうか。

サキシマヒラタセッティング

 

 長い事放置してしまっていたサキシマヒラタ(Dorcus titanus sakishimanus)の産卵セットを組んだ。


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中プラケに雄1雌2。既に別容器で1ヶ月ほど飼育していたためどちらも交尾済であろうが、特に分けておく理由も無かったために同居させることとした。メイトガードは見ていないが、少なくとも雌に対して攻撃をする様子は無いようなので相性はそれなりにいいのだろう。

 

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一瞥した時に一瞬呼吸が不安になる食いつき。勿論気門呼吸なので問題は無い。

 

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 ついでに、以前セットした本土ヒラタ(Dorcus titanus)も確認。菌糸が広範囲に拡がっていたが、雌雄どちらも元気だったのでそのまま放置。

サツマゴキブリ腐臭騒ぎ

 

ここ数日漂っていた腐臭の根源がサツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)である事が判明。

 

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画像ではわからないが、かなりのコバエの類が集まっている。

だが迂闊に床を換えることは出来ない。

 

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何故なら一齢幼虫が多数生まれたからだ。喜ばしい事だが、ゴキブリは床換えしたい時に限って幼虫が生まれる傾向にある気がするのは気のせいだろうか……。

 

腐臭の原因は当然彼らの亡骸。サツマゴキブリはその割合小さな体に見合わず、死んだ後はすぐさま腐敗してしまう。
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中には黒く変色した幼虫の亡骸もあった。

どうやら良くない状況に陥ってしまっているようだ。変色した幼虫の亡骸は今迄にデュビア(Blaptica dubia)等でも確認しているが、大抵の場合その後そのコロニーは半壊……場合によっては全壊してしまう。早急に手を打たねばなるまい。

 

とりあえずかなり乾燥していたためゼリーを2つ設置し、霧吹きをしてひとまず安置。乾燥による一時的な連続死だと良いのだが。

冬の黄星

 

帰宅途中、道に何やら小さな物体が落ちているのを発見。キボシカミキリ(Psacothea hilaris hilaris)の雄であった。

 


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時期的に羽化後かなりの時間が経過しているのだろう、非常に衰弱しており、足先がまともに動かない状況であった。

とりあえず急いで持ち帰り、ゼリーを与える。だが自らゼリーに向かう気力は無いようで、押し付けてやるとなんとか舐める程度。

もう長くはないだろうが、暫くは手元に置いておく。

久久のヤマトゴキブリ

 

久久にヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)に餌を与えた。

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冬だからあまり成長もしないだろうと高を括っていたが、実際見てみるとその殆どが成虫である事がわかる。

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雄の、綺麗に真っ直ぐ伸びた上翅が美しい。この直線的でありキメ細やかな筋の入った翅はヤマトゴキブリ特有のものであり、他のPeriplaneta属には見られない。

その繊細さも相まって、お気に入りのゴキブリである。

OMG

 

ふと棚を見ると飼育した記憶のないゴキブリが。
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おわかりだろうか。

マルゴキブリ(Tricnoblatta nigra)の雄成虫である。
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大きい。
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以前書いた記事↓

 

polipg.hatenablog.com

 で「雌成虫」と書いてしまったが、こちらはまだ幼虫であった。当分マルゴキブリを手に入れられる機会は無いので、残念ながらこの個体は単独飼育のまま終わりそう。

 

とりあえず元のケースでケカビが発生してしまったので移動。出来れば雌を入手したいのだが……
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