ポリプPの飼育日記

ゴキブリを飼っている。

沖縄島のゴキブリ目録

 

・沖縄島

 

面積 1,206.99㎢

最高標高 503m (与那覇岳)

 

沖縄県最大の島であり、26の市町村と129万人の人口を抱える中心地。北部はがメインの酸性土壌で、400m級の山が連なり平地は少ない。やんばると呼ばれる固有の生態系が見られる。中南部は主に琉球石灰岩と泥岩で構成されており、ドリーネやウバーレ、鍾乳洞が多く見られる。 

 

渡島記録

2018.4より在住中

 

ゴキブリ科 Blattidae

ゴキブリ亜科      Blattinae

 ゴキブリ属        Periplaneta Burmeister, 1838

 ワモンゴキブリ         Periplaneta americana ( L.1758 )

  内どこでも見られる。特に市街地に多い。時期は特に無く、年中見られる。

 コワモンゴキブリ        Periplaneta australasiae ( Fabricius, 1775 )

  内どこでも見られる。公園や畑、山の麓など比較的緑の多い場所で見られる。

 トビイロゴキブリ        Periplaneta brunnea Burmeister, 1838

  未確認。個体数が非常に少ないと聞く。

 クロゴキブリ          Periplaneta fuliginosa ( Serville, 1839 )

  未確認。

 ウルシゴキブリ         Periplaneta japanna Asahina, 1969

  基本的に北部の山地で見られる。成虫は梅雨前から夏にかけて多い。

  イエゴキブリ属      Neostylopyga Shelford, 1911

 イエゴキブリ          Neostylopyga rhombifolia ( Stoll, 1813 )

  未確認。個体数が非常に少ないと聞く。

 

チャバネゴキブリ科 Ectobiidae

ヒメゴキブリ亜科    Pseudophyllodromiinae

  チャオビゴキブリ属    Supella Shelford, 1911

 チャオビゴキブリ        Supella longipalpa ( Fabricius, 1798 )

  未確認。外来種で偶産の可能性が高い。

  ウスヒラタゴキブリ属   Shelfordina Hebard, 1929

 ウスヒラタゴキブリ       Shelfordina pallidiola ( Shiraki, 1906 )

  島内どこでも見られる。成虫は夜間に草の上を徘徊している姿を頻繁に見かける。幼虫は枯れ枝の葉の隙間などに多い。

  ヒラタゴキブリ属     Balta Tepper, 1893

 アミメヒラタゴキブリ      Balta notulata ( Stål, 1860 )

  島内どこでも見られる。やや人工物が多い場所を好む傾向がある。

 ミナミヒラタゴキブリ      Balta vilis ( Burmeister von Wattenwyl, 1865 )

  島内どこでも見られる。乾燥気味の公園などに多い印象。

  ツチゴキブリ属      Margattea Shelford, 1911

 ツチゴキブリ奄美群島以南亜種  Margattea kumamotonis shirakii ( Princis, 1969 )

  ヒメツチゴキブリ。北部の草地付近の林でよく見る。

 サツマツチゴキブリ       Margattea satsumana ( Asahina, 1979 )

   ヒメツチゴキブリとほぼ同じ。住み分けがよくわからない。

 

チャバネゴキブリ亜科  Blattellinae

  チビゴキブリ属      Anaplectella Hanitsch, 1928

 チビゴキブリ          Anaplectella ruficollis ( Karny, 1915 )

  詳細不明。北部の山地で地表を徘徊している姿を見かける。

  フタテンコバネゴキブリ属 Lobopterella Princis, 1957

 フタテンコバネゴキブリ     Lobopterella dimidiatipes ( Bolívar, 1890 )

  島内どこでも見られる。荒地など乾燥した地表部の瓦礫下に多い。

  モリゴキブリ属      Symploce Hebard, 1916

 オオモリゴキブリ奄美・沖縄亜種 Symploce gigas okinawana Asahina, 1979

  ホソモリゴキブリ属    Episymploce Bey-Bienko, 1950

 リュウキュウモリゴキブリ    Episymploce sundaica ( Hebard, 1929 )

  チャバネゴキブリ属    Blattela Caudell, 1903

 チャバネゴキブリ        Blattela germanica ( L. 1767 )

 オキナワチャバネゴキブリ    Blattela nipponica Asahina, 1964

 ヒメチャバネゴキブリ      Blattela lituricollis ( Walker, 1868 )

 

オオゴキブリ科 Blaberidae

マダラゴキブリ亜科   Epilamprinae

  マダラゴキブリ属     Rhabdoblatta Kirby, 1903

 マダラゴキブリ         Rhabdoblatta guttigera ( Shiraki, 1906 )

  サツマゴキブリ属     Opisthoplatia Burmeister von Wattenwyl, 1865

 サツマゴキブリ         Opisthoplatia orientalis ( Burmeister, 1838 )

 

ハイイロゴキブリ亜科  Oxyhaloinae

  ハイイロゴキブリ属     Nauphoeta Burmeiste, 1838

 ハイイロゴキブリ        Nauphoeta cinerea ( Olivier, 1789 )

 

オオゴキブリ亜科    Panesthiinae

  クチキゴキブリ属     Salganea Stål, 1877

 タイワンクチキゴキブリ琉球亜種 Salganea taiwanensis ryukyuanus Asahina, 1988

 

マルゴキブリ亜科    Perisphaerinae

  マルゴキブリ属      Trichoblatta Burmeister von Wattenwyl, 1865

 ヒメマルゴキブリ        Trichoblatta pygmaea ( Karny, 1915 )

 

オガサワラゴキブリ亜科 Pycnoscelinae

  オガサワラゴキブリ属   Pycnoscelus Scudder, 1862

 オガサワラゴキブリ       Pycnoscelus surinamensis ( L. 1758 ) 

 リュウキュウゴキブリ      Pycnoscelus indicus ( Fabricius, 1758 )

 

ムカシゴキブリ科 Corydiidae  

ツチカメゴキブリ亜科  Holocomasinae

  ツチカメゴキブリ属    Holocompsa Burmeister, 1838

 ツチカメゴキブリ        Holocompsa debilis Walker, 1868

 

ホラアナゴキブリ科 Nocticolidae

  ホラアナゴキブリ属    Nocticola Bolívar, 1892

 ホラアナゴキブリ        Nocticola uenoi Asahina, 1974

 

 

 

参考文献

・東清二ほか, 2002, 増補改訂 沖縄生物学会編琉球列島産昆虫目録, 榕樹書林

・町田龍一郎ほか, 2016, 日本産直市類標準図鑑, 学研プラス

 

 

最終更新 2019.10.24

琉球のゴキブリ目録

 

最近、沖縄本島周辺離島に赴く機会が増えてきた。

勿論目的は昆虫採集なのだが、採集・目撃した昆虫を記録していない。いずれはまとめて『琉球の昆虫』に寄稿するつもりではあるのだが、既存の目録と自分の記録を一時的にブログ上にて記録しておこうと思った所存。

 

というわけで今後暇を見て定期的に更新していくつもりだ。

 

沖縄本島

polipg.hatenablog.com

 

 

最終更新日  2019/10/22

インセクトフェア2019

 

まさかの当日更新になってしまった。

今日、9月23日に大手町インセクトフェアに出店します。

今回のメインは殆ど標本で、ゴキブリは三種程度。

 


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ジャイアントウッドローチ(Archimandrita tesselata)

幼虫三匹セット

 


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アトロポスドクロゴキブリ(Blaberus atropus)

幼虫五匹セット

 


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オオゴキブリ(Panesthia angustipennis)

福江島壱岐島ワイルド

 

です。今回生体はかなり数が少ないです。

他にはダイコクコガネ(Copris ochus)を持っていきます。

 

標本は沖縄の甲虫中心に対馬などの昆虫も持っていきますので、良ければ見ていってください。

 

もっと予め言っておかなければいけなかったのに、完全に忘れていました。大失敗。

 

伊江島へ

六月末。

土日を利用して本部半島から直ぐ近くの伊江島へ行ってきた。


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昼過ぎに家を出て夕方五時の便。


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フェリーいえじま。毎日四便出航し、片道三十分。

今回は特に荷物も多くないので原付でそのまま乗り込んだが、その輸送も含めて往復三千円に満たない非常に気軽に行ける島だ。

 


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本部半島と瀬底島を繋ぐ瀬底大橋をくぐる。既に向こう側には伊江島の城山が見えている。

 

 


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特に問題もなく、甲板で海を眺めていたら到着。最近のフェリーが奄美大島や南北大東島と長距離ばかりだったのでたまにはこういうのを挟まなくては。

 

フェリーを降りたらまずはキャンプ場へ向かい、テントを張って荷物を降ろす。今回は二泊なのでテント泊で充分だ。何もかもが気楽な遠征である。

 


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まず向かうは城山。島の中心やや東側に位置する巨大な岩山は、平坦な島内のどこを走っても基本的に目につく。世界で伊江島でしか確認されていないオフスクレープ現象によって生じた山があると十年ほど前に耳にし、なんとなく気になっていたので実際に目の当たりにして結構感動した。

 

 

登ると文字通り島を一望できる。
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夕暮れの島。
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尚、途中からかなり急勾配になる上に風が常に吹いているため意外と怖い。山頂は清清しかったが、狭いのもあって日没を見たらそそくさと退散した。

 

 

城山中腹の展望台から紅に染まる空を。
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反対側からは静かに闇が近付いてきている。

そして漸く求めている生き物の活動する時刻でもある。

 

展望台でダラダラと虫を探しながら完全に日が落ちるのを待つ。
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キスジサシガメ(Peirates atromaculatus)


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オキナワハラアカサシガメ(Scadra okinawensis)


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ガリナナフシの1種


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クビキリギス(Euconocephalus thunbergi)かオガサワラクビキリギス(Euconocephalus pallides)か……。直翅は全くわからないが、前者な気がする。なんとなく。

雨は降らずとも梅雨時だからか虫はそれなりに多い。


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何もわからない写真。

 

取り敢えず一日目はテント泊なのでキャンプ場に行ってコンビニの位置を把握するに留めた。体力温存。

本当はコンビニでライト採集するつもりだったが拍子抜けするほど何もいなかった。

 

 

今年も大黒様

 

毎年恒例のダイコクコガネ(Copris ochus)。

今年は控えめに採集し、大半はリリース。


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マットと牛糞を入れ、運んできたビニールなどの臭いがキツいからと廃棄&洗濯を終えて戻ってきたらもうこの有様。ビフォーアフターが撮れなかった。

 

折角運び込んだのにほじくり出すのも可哀想だから取り敢えずはこのままゆっくり食べてもらおう。

よく見ると少し残った牛糞の上に彼らの糞が幾つも乗っているのがわかる。運び込むのも待ちきれずに食べてしまった個体がいたようだ。

蚕の串焼きに誘われて。

 

小岩駅の近くに蚕の串焼きが看板に載っている中華料理屋があると言われ、行ってみた。


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蚕の串焼き

 

四つ刺さって180円。相場がわからないが、高くはないと思う。

四川風の店なのだが、淡白な味を活かすためなのかこれだけはあまり辛くなかった。齧ると中から結構濃厚な「虫」が出てくる。風味は当たり前だが鱗翅の蛹。佃煮にした蚕の蛹より茹でた雀蛾の蛹の味に近かった。

皮はかなり厚く、揚げたわけではないので中中口に残る。中身がドロッとしている分、主張が激しい。張り付いたり刺さったりする心配は無いが、これ自体は美味しくない。

結論として揚げたり佃煮にした方が美味い。

 

特に食レポをするわけではないので他の料理は画像だけで。


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すごくつまらなそうな感想になってしまったが、四川風の味付けをした台灣料理に近い感じのお店で、辛いものが好きな自分としてはかなり気に入った。お酒の品揃えはあまり良くないが、本格的な中華を食べたいという時にはオススメなので小岩に立ち寄った時には蚕の串焼きが載っている看板を探してみてほしい。

 

久しぶりのドミニカ

 

ゴキブリを整理中。今日は久しぶりにドミニカローチ(Hemiblabera tenebricosa)を弄った。

潜りっぱなしだが人参などを入れるとそそくさと顔を出して齧る姿を見せてくれるため、重畳と思いつつひっくり返しはしていなかった。ただ、同じ血統なのにケースが二つなのは流石に億劫で、譲渡などで数を減らしたため同じケースに移動しがてら様子を観察。


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成虫が多い。次に初齢幼虫。各ステージの幼虫もそれなりに見られたので問題はなさそう。

 

雑多なモノを掻き出した跡。
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粉砕された腐葉土や糞が堆積し、ほぼ土塊になっていた。もしかすると底の方には五年ほど昔の層もあるかもしれない。

 

頃合いを見て合体したケースの方も底の堆積物を浚わなくては。

 

緑の蝉

 

七月中旬。この時期にしか出てこない例の緑色の蝉を求めて日暮れから活動開始。

 

夕方からやや小雨が降っていたため時間の割に既に林道は暗くなっている。昼行性の虫たちももう休憩に入っていた。


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ベニモンアゲハ(Pachliopta aristolochiae)?多分。

この辺り未だ不安がある。枯れ枝の先で休んでいた。

 


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カシワマイマイ(Lymantria mathura flavida)

こちらは逆にこれから活動開始といったところ。



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まだ目の黒くなりきっていないチョウセンカマキリ(Tenodera angustipennis)の幼虫なんかを見つつ木木を観察していると、綺麗な緑が目に入ってきた。

 


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クロイワゼミ(Muda kuroiwae)

今回の目的。沖縄本島久米島にしか生息していない、非常に美麗な緑の蝉だ。小指の先から第二関節程度の大きさしかない。

日暮れの一時間程度でしか鳴かない上、基本的に林の木木の高い枝先にいるので中中お目にかかれない。どちらかと言うと基本は鳴いている最中とほぼ同じ時間帯に羽化してくる個体を観察するのがメジャだろう。

この個体も、近くに抜け殻は見つからなかったが恐らく羽化してすぐだと思われる。

 

また、そこから十数mの場所では丁度羽化中の個体も見つけた。
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異様に抜け出る速度が早い。

 


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クロイワゼミが羽化している真下を歩いていたオキナワヒラタ(Dorcus titanus okinawanus)にちょっかいを出していると、


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もう抜けきっていた。ある程度抜け出ていたとはいえ十分も経っていないで翅が伸びているとは他の蝉ではまず見られない。


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他の蝉と同様羽化直後は全身が蛍光色のような鮮やかな緑だが、目が色付き翅が透き通る以外は基本もうこのままという、矢張り不思議な蝉である。