謎の飛行物体
今朝、寝起き早早喧嘩しているインシグニス(Aeluropoda insignis)を宥めるためケースを覗くと謎の白い物体が妙な軌道で飛行しているのを目撃した。
大きさは5mm程度だが、ケースの中空を八の字や円を描くようにひたすら飛んでいる。
「変なハエでも湧いてしまったのだろうか」と思い、考えを巡らすこと数秒。余りにも馬鹿馬鹿しい答えに思わず笑ってしまった。
なんてことはない。砕材マットの欠片がインシグニスの触覚の先端に付着し、その触覚を振り回す動きに沿って移動していただけ。
寝起きで頭が回っていなかったことと眼鏡をかけていなかったことの二つの要因のせいで阿呆らしい勘違いをしてしまった。
気が付いた直後に欠片は振り落とされてしまったため、画像は無い。
さて、そのインシグニスだが最近少し問題が発生している。
これが現在飼育しているケース。
何故これなのかというと、先日糞尿に塗れた餌からコバエが湧いてしまったため急遽乾燥させるために砕材マット+100円ショップの虫かごに移動させたのだ。これで蛆がケース内を這うようなことは無くなった。
しかしハエは治まらなかった。むしろ増加したように見受けられる。
ケース内に見える黒い点はほぼ全てコバエ。
通気性のいいケースは必然的にコバエの侵入に対して無防備なケースである。
だが、そもそもコバエの発生源だと思われたケースを絶ったハズであるのに未だ増加傾向にあるということは、つまりインシグニスのケースは根源ではなかったということだ。
彼らの体臭と言えば良いのか、その飼育ケースから放たれる独特の臭気はかなり酸味が強いもので、発酵臭に似ていなくもない。恐らくこの臭いにつられたコバエが集っているのだろう。
となるとインシグニスのケースでコバエを対処しても何の意味も無いということになる。湧いたコバエ成虫はその都度処理するとして、発生源となっているケースを突き止めねばならない。
とは言っても実は既に検討はついているのだが、時間と場所、それと移動先のケースの関係上大掛かりになりそうなので未だ着手出来ていないのが現状。早めに片付けます。
グロウスポットローチ成長確認
グロウスポットローチ(Lucihormetica verrucosa)のケース内に新成虫がチラホラ見受けられるようになってきたので一度引っくり返すことにした。
前回確認したのは三ヶ月程前であったが、明らかに全体が黒くなっている。全ての幼虫が四齢へと成長しているのだ。
そしてこのゴキブリはその成長の度合いが分かりやすい。
これはつい先日四齢になったばかりの幼虫。背中の模様が良く見える。
これが時間が経つにつれて段段とくすんで茶色に変色してくる。というのも、連日マットに潜り込むために体の白い部分が染色されていく為である。
雄の成虫はもっと分かりやすい。頭の白い二つの点がこの個体は茶色になってきている。因みにこの個体はここにいる全ての個体の両親の片割れ。かれこれ成虫のまま16ヶ月も生き続けている。サイズの割には長命だ。
そしてこちらが先日羽化した新成虫。頭の点も然る事乍ら、体の脇の白いラインもまだ真っ白なままだ。本当は腹側を見るのが分かりやすいのだが、暴れて中中撮影させてくれなかったため断念した。
彼らが掘り進めた朽木は、半分砕いて床材に混ぜ、残りを埋め込む。これが完全に粉砕された頃が床換え時期の目安としている。
朽木から剥離した樹皮は取り除いて乾燥させておき、地表性のゴキブリのセットに回すと効率が良い。
久しぶりの更新
明けましておめでとうございます。
お久しぶりです。
未だにパソコンは復旧しておりませんが、何も更新しないというのは嫌なのでスマートフォンから更新します。
衣装ケースの中に見慣れない色を発見。
覗いてみるとジャイアントウッドローチ(Archimandrita tesselata)が羽化していた。F1の羽化はこの個体が初めてとなる。
純白だが厚みがあるためそこまで弱弱しい印象は無い。頭部に既に模様が浮き出ているのが美しい。
流石脱皮殻も大きい。
彼らは殻を食べるのだろうか?今迄掃除しても抜け殻を目にした試しが無いので恐らくは食べるのであろうが、出来ればこの目で確認したい。
暫く観察していると床材の中から這い出てきた幼虫数匹に集られていた。齧られないかと用心深く見ていたが、少なくともそんなつもりは無さそう。だがしきりと触角で羽化個体の全身を撫で回していた。矢張り表面の物質の感触や匂いに違和感を覚えるのだろうか。
トルキスタンローチの謎
久久だったので餌をドバッと与えた。ワラワラと集まってくるトルキスタンローチ( Shelfordella lateralis)。
だが良く見ると実際に餌を食べている個体は全体の僅かで、残りは只歩いているだけである事に気が付いた。
暫くしてから再び写真を撮ったが、密度は対して変わっていないように見える。
どうしてだろう。暫く与えていなかったので空腹な筈なのだが、思えば以前からずっとこんな感じだったようにも思える。人をさほど怯えない事にも関係しているのだろうか。
サキシマヒラタセッティング
長い事放置してしまっていたサキシマヒラタ(Dorcus titanus sakishimanus)の産卵セットを組んだ。
中プラケに雄1雌2。既に別容器で1ヶ月ほど飼育していたためどちらも交尾済であろうが、特に分けておく理由も無かったために同居させることとした。メイトガードは見ていないが、少なくとも雌に対して攻撃をする様子は無いようなので相性はそれなりにいいのだろう。
一瞥した時に一瞬呼吸が不安になる食いつき。勿論気門呼吸なので問題は無い。
ついでに、以前セットした本土ヒラタ(Dorcus titanus)も確認。菌糸が広範囲に拡がっていたが、雌雄どちらも元気だったのでそのまま放置。