サツマゴキブリ腐臭騒ぎ
ここ数日漂っていた腐臭の根源がサツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)である事が判明。
画像ではわからないが、かなりのコバエの類が集まっている。
だが迂闊に床を換えることは出来ない。
何故なら一齢幼虫が多数生まれたからだ。喜ばしい事だが、ゴキブリは床換えしたい時に限って幼虫が生まれる傾向にある気がするのは気のせいだろうか……。
腐臭の原因は当然彼らの亡骸。サツマゴキブリはその割合小さな体に見合わず、死んだ後はすぐさま腐敗してしまう。
中には黒く変色した幼虫の亡骸もあった。
どうやら良くない状況に陥ってしまっているようだ。変色した幼虫の亡骸は今迄にデュビア(Blaptica dubia)等でも確認しているが、大抵の場合その後そのコロニーは半壊……場合によっては全壊してしまう。早急に手を打たねばなるまい。
とりあえずかなり乾燥していたためゼリーを2つ設置し、霧吹きをしてひとまず安置。乾燥による一時的な連続死だと良いのだが。
OMG
ふと棚を見ると飼育した記憶のないゴキブリが。
おわかりだろうか。
マルゴキブリ(Tricnoblatta nigra)の雄成虫である。
大きい。
以前書いた記事↓
で「雌成虫」と書いてしまったが、こちらはまだ幼虫であった。当分マルゴキブリを手に入れられる機会は無いので、残念ながらこの個体は単独飼育のまま終わりそう。
とりあえず元のケースでケカビが発生してしまったので移動。出来れば雌を入手したいのだが……
実験結果
昨日の実験結果。
デュビア(Blaptica dubia)のケースに入れた手羽。見た感じでは綺麗に削がれており、臭いもあまり無いことからかなり細部まで食べられているようだ。
だが軟骨は確りと残っている。一晩じゃあこれが限界なのかもしれないが、彼らの食欲を鑑みると恐らくこのまま暫く放置しても結果は変わらないだろう。
逆に言えばこのように細かいパーツもバラバラにならない……と出来るが、しかしこれでは実用性は低そう。
こちらがハイイロゴキブリ(Nauphoeta cinerea)。
そしてユウレイゴキブリ(Eublaberus posticus)。
どちらも結果はデュビアと変わらず。
肉の部分が多く、かつ人力では取り除くのが難しいような場合なら活用できるかもしれないが……しかし軟骨を分解できないのは矢張り痛い。
鶏以外にも試してみる価値はまだありそう。
インシグニス床替え
最近、インシグニス(Aeluropoda insignis)のケースが騒がしい。バキバキというぶつかる音やバタバタという走り回る音、フシューッという音が頻繁に響く。
ほぼ全ての個体が羽化した今では、この容器では手狭なのだろう。雄の前胸部にある立派な角も争うためにあるのではないか。
このままではそろそろ生まれるであろう幼虫にとって良くないので、久しぶりに床換えを行う。
清掃するにあたって中の生体を全て他ケースに移動したのだが、やはりマダガスカルゴキブリは砕木マットがよく合う。殖えると掃除が面倒だから導入していないが、この程度の数であれば初めはこの状態の方が良かったやもしれない。
さて、いつも通りお湯で汚れと油を洗い流し、軽く水分を拭き取った後にワセリンを塗る。
炭カルを使用したこともあるのだが、やはり自分的にはワセリンの方が使い勝手が良い。
少し汚れた時には上から塗り直せば綺麗に元通りになるし、炭カルでは踏破することもある小さな幼虫も全て防げる。難点は床材を使用するセットでは張り付いてしまって寧ろ足場になる可能性があるという点か。
どんな手段も一長一短だと思うので、各各方が気に入ったモノを用いて気楽に飼育するのがベストだと思います。
卵パックをセット。
一枚増やして隙間が生まれるようにセットした。これで体の小さな個体や幼虫も安全にいられるハズ。
生体を戻し、ゼリーを二つ入れて床換え終了。
よく食べる。