国際通りで蛞蝓探し
「国際通りの方には変なアシヒダナメクジがいるらしい」
ゴキブリ仲間から妙なリークを受けたので、梅雨で少し動けていなかったのもあって取り敢えずその夜に向かってみることに。梅雨明けギリギリの七月頭。
とは言え、それ以外の情報は無い。足で探す。
夕方に一雨あったため地面は全体的に濡れており、ナメクジ探しにはそれなりに良い環境だ。
流石は那覇と言うべきか、在来・外来問わず色色な軟体動物が闊歩している。アジアベッコウの仲間(Macrochlamys.sp)が多い。在来の種類は全くわからず、お手上げである。
意外なことにオカヤドカリ(Coenobita cavipes)がいた。
しかも結構大型の個体。
緑がそれなりにあるとはいえ周囲を道路や建物に囲まれた国際通り近くの公園で分布しているとは驚きである。まあ人為的な可能性はかなり高そうだが……。
その後も国際通りからアクセスしやすい公園を五つほど見繕って真夜中の行脚。しかし、変なアシヒダナメクジどころかそもそものアシヒダナメクジ(Laevicaulis alte)も見当たらない。
道端でシロアゴガエル(Polypedates leucomystax)が死んでいた。
顎に妙な穴が。
死に方もなんとなく不自然さを感じる。
ふとオオキベリアオゴミムシ(Epomis nigricans)を思い出した。蛙の多い沖縄にも、ニッチが同じ肉食昆虫が生息しているのかも……と妄想が膨らむ。
よく考えたらアシヒダナメクジはかなり乾燥している夜に道に出てくる印象もある。夕方の雨は寧ろ悪環境だったのかもしれないし、そもそも時期を外している可能性もある。またリベンジする必要がありそうだ。