デュビア崩壊の危機
タイトル通りである。
衣装ケースの中で栄華を誇っていたデュビア(Blaptica dubia)に全滅の兆しが見えはじめた。
以前記事に書いたように、デュビアの大量死が問題視された為にまず今までのベアタンク飼育をやめて黒土と腐葉土を混合した床材を用い始めた。これにより小蠅の発生はグンと少なくなった。
だがしかし、危機は全く去っていなかった。
多湿と壁虱である。
腐葉土の保湿力によって今迄よりも遥かに水分が抜けにくくなり、それに伴って壁虱が大量発生したのだ。
ケースの壁面は結露に溺れた壁虱で覆われ、宛ら壁虱壁の如くデュビアを取り囲んでいた。大慌てで拭い去ったため画像は無いが、落ち着いていたとしてもあの光景は撮りたくない。
そして死体の除去。三日おき程度の頻度で死体を取り除いているがそれでも大量に出る。危惧すべきはその半数近くが幼虫であることだ。
死体の殆どは壁虱に覆われ、軽く掴んだだけで崩れ落ちる。脱皮しようとして死んでいる個体もいるため、確実に壁虱が悪影響を及ぼしている。
だが流石にこの量の壁虱を取り除いていくことなど不可能に近い。
そこで取り急ぎ乾燥を重点化し、壁虱の湧きにくい環境を作り出していくことにした。
これは静岡産の煎茶である。これを床材シェルター問わず振りまいていく。
根拠は無い。正直に言えば、鼻を突き刺すアンモニア臭と慢性的に漂っている腐敗臭をなんとかしたかったのである。
臭いに匂いをぶつけていい効果が見込めるとは思えないが、何か茶には人智を越えたパワーがあるのではないかと期待してしまうのは日本人の性か。
なんでもカテキンが解決してくれるなどとは思わないが、あの匂いはどう考えても昆虫などに好まれるとは思えない。デュビアは強いから恐らく大丈夫だろうという無責任な信頼。
同時並行で幼虫を集めて、念の為第二コロニーを作りたいと思う。
画像が少ない上に内容が内容なのでグロウスポットローチ(Lucihormetica verrucosa)の脱皮シーンを貼ってせめてもの精神浄化を図りたい。
可愛い。