鳳梨①
今日はパイナップルを貰ったのでお裾分け。
最近の更新を見ていると果物を食べてばかりだ。その通りだ。
パイナップルは部位によって水分量や食べやすさがかなり違うので、種によってあげ分けなければいけない。
ジャイアントウッドローチ(Archimandrita tesselata)
定番。よく食べるし、ケースが大きいため床材が乾きやすく、やや多めに与えてもカビたり結露だらけにならない。繁殖やコスト、場所を考えなければケースが大きいほど飼育は楽。
アトロポスドクロゴキブリ(Blaberus atropus)
こちらも常連。最早言う事なし。
ドミノローチ(Therea olegrandjeani)
幼虫が非常に殖えてきた。逆にもう成虫は一匹もいない。卵鞘期間50日超えは伊達ではない。
やはり集ってはこないが、数匹舐めているようで一安心。
マダガスカルゴキブリ.sp
参ったことに種名を忘れた。元元曖昧だったのだが、ある程度の目測は付いていたハズ……暫く触れないうちに忘れてしまった。非常にマズい。食いつきはいい。近い内に頑張って同定します。
まだ残っていますが、続きは明日。
ユウレイゴキブリ産仔
ユウレイゴキブリ(Eublaberus posticus)の仔を確認した。
体長は8mm程度。親の体格から考えると体長に比べて細いように思える。これがこの個体特徴なのかユウレイゴキブリ全体の特徴なのかはまだわからない。
実を言うと手が掛からない種というのもあり、長らく放置気味であった。恐らくもっと多くの仔が生まれていたのだろう。悪い事をした。うーむ。
仔を一度集めようとほじくり返したためにかなり汚れてしまった。生体も全体的に翅がスレてしまっている。今度ケースを一回り大きなものに新調しよう。
とりあえず定番の人参をあげて今日は終わり。
ゴキブリとメロン.2
昨日のメロンがどうなったのか、早速確認する。
ジャイアントウッドローチ(Archimandrita tesselata)
果実は殆ど無くなり、皮も半分程齧られている。好評だったようだ。
アトロポスドクロゴキブリ(Blaberus atropus)
こちらも果実は殆どが食べられている。まだ少し残っているが、現在進行形で齧り付いてるようなのでこれもそのままにしておく。
次は不評であった三種。
ギガンテウスドクロゴキブリ(Blaberus giganteus)
齧られてはいる。しかしそんなに好みではないようだ。腐る前に撤去。
インシグニス(Aeluropoda insignis)
ほぼ齧られていない。普段は人参や南瓜などを入れると一斉に集まって食べる大食漢な種なので、こうも反応しないということは余程好きではないのだろう。撤去。
サツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)
やや齧られている。個体数も多くないため、これ以上置いておいても変わらないだろう。撤去。
不思議な程に反応が分かれる。何故だろう。
トルキスタンローチ( Shelfordella lateralis)
ほぼ皮だけ。小さい種なので流石に皮までは食べられなかったようだ。とりあえず取り出しておく。
最後はデュビア(Blaptica dubia)
安定感のある食べっぷり。皮まで余すこと無く食い尽くしている。余程大勢で潜り込んだのか、底を浚うとメロンの種が幾つか沈んでいた。
とりあえず偏りはあれどゴキブリはメロンをよく食べることがわかった。嗜好性の偏りがどこに起因するのかが非常に気になる結果である。
ゴキブリとメロン
久しぶりにメロンを食べた。小ぶりだが身が詰まっており、甘くて美味しいメロンであった。
しかし長く置きすぎたせいか、一口食べた瞬間に鼻腔へ突き抜ける強烈な酢酸エチル臭。
普段は皮ギリギリまで食べるのだが、流石に今回は限界を感じて早早にギブアップ。残りは刻んでゴキブリ達にあげることとした。
刻んだメロン半玉分の皮と、種+わた。
わたの糖度はかなり高く、当然水分も多いため物凄く腐りやすい。本当はあげないほうが床材に良いのかもしれないが、貧乏性が染み付いてしまっている。
ジャイアントウッドローチ(Archimandrita tesselata)
普段ののそのそとした歩きが嘘のように駆けつけてきた。そもそも彼らはゴキブリの中でも特ににおいを嗅ぎつけてくる能力が高いように思える。常に土の中にいるために嗅覚頼りの生活を送っているのだろうか。
アトロポスドクロゴキブリ(Blaberus atropus)
彼らもよく食べる。最近安定して殖えてきたので、これからどんどん消費する勢いは高まっていくだろう。
しかしここでやや問題が発生した。
左からサツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)、インシグニス(Aeluropoda insignis)、ギガンテウスドクロゴキブリ(Blaberus giganteus)。
これらは明らかにメロンを認識しているにも関わらず、全く食べようとする素振りを見せなかった。十数分眺めていても動きは無い。
棚へ戻した後、やや齧る個体も見られたが直ぐに離れてしまった。部屋が明るいからかもしれないが、明日確認して食べていないようであったら腐る前に取り除かねばなるまい。
気を取り直して、次はトルキスタンローチ( Shelfordella lateralis)
三十秒で
この有様。いつも通り。
だが忘れてはいけないのは、彼らは餌に飛びついてきているわけではなく、そこにいる殆どが餌へ向かう他の個体に興奮して走り回っているだけということだ。お祭り基質なのかじっくり見ているとどの個体も少し齧っては走り、また戻って齧っては走りと繰り返している。それに加えて小型のゴキブリなので実際の消費量は少ない。無反応よりは遥かにマシだけれど。
最後はやはりデュビア(Blaptica dubia)だ。
基本的になんでも平らげてくれるので、新しい食材を試す時もここだけは安心感がある。
餌容器として使っていたトレーが古びてボロボロになってしまったため、この機に新調する。
スーパーで売っている豚バラ肉が入っていたごく普通のトレー。
もみぢを注ぎ、
メロンを置いて、
更にもみぢを注いで種とわたを振りかけて完成。もみぢは思っているより水分を吸収するので、水さえ振りかけておけば普段の飼育でも給水所は必要ない。
直ぐに匂いに釣られてやってくる。
よく見ると種を齧っている。メロンの種子は柔らかいので、嗜好性は高そうだ。
ドクロの系譜
アトロポスドクロゴキブリ(Blaberus atropus)
全体に草臥れた雰囲気が漂う。
それもそのはず、彼らは既に羽化して二年が経過しようとしているロートルのゴキブリなのだ。だがまだ餌がくれば触角を振りながら食べに行く程に元気である。
餌は人参の皮。
人参はほぼ全てのゴキブリに好まれる、栄養価の高い良い飼料だ。水分補給も出来る上、草食動物用のペレットに比べると黴に覆われにくい。(湿度によるが)
皮も蒂も葉も食べる。湯掻いてもいいが、生で充分。Periplaneta属からPanestbia属まで幅広い種に利用できる。
そんな魅力的な餌なので、入れれば直ぐに集まってくる。幼虫も色色なステージが揃ってきた。恐らく親達はそろそろ幕を閉じるだろうが、その血は確実にこの仔らに継がれている。
謎の飛行物体
今朝、寝起き早早喧嘩しているインシグニス(Aeluropoda insignis)を宥めるためケースを覗くと謎の白い物体が妙な軌道で飛行しているのを目撃した。
大きさは5mm程度だが、ケースの中空を八の字や円を描くようにひたすら飛んでいる。
「変なハエでも湧いてしまったのだろうか」と思い、考えを巡らすこと数秒。余りにも馬鹿馬鹿しい答えに思わず笑ってしまった。
なんてことはない。砕材マットの欠片がインシグニスの触覚の先端に付着し、その触覚を振り回す動きに沿って移動していただけ。
寝起きで頭が回っていなかったことと眼鏡をかけていなかったことの二つの要因のせいで阿呆らしい勘違いをしてしまった。
気が付いた直後に欠片は振り落とされてしまったため、画像は無い。
さて、そのインシグニスだが最近少し問題が発生している。
これが現在飼育しているケース。
何故これなのかというと、先日糞尿に塗れた餌からコバエが湧いてしまったため急遽乾燥させるために砕材マット+100円ショップの虫かごに移動させたのだ。これで蛆がケース内を這うようなことは無くなった。
しかしハエは治まらなかった。むしろ増加したように見受けられる。
ケース内に見える黒い点はほぼ全てコバエ。
通気性のいいケースは必然的にコバエの侵入に対して無防備なケースである。
だが、そもそもコバエの発生源だと思われたケースを絶ったハズであるのに未だ増加傾向にあるということは、つまりインシグニスのケースは根源ではなかったということだ。
彼らの体臭と言えば良いのか、その飼育ケースから放たれる独特の臭気はかなり酸味が強いもので、発酵臭に似ていなくもない。恐らくこの臭いにつられたコバエが集っているのだろう。
となるとインシグニスのケースでコバエを対処しても何の意味も無いということになる。湧いたコバエ成虫はその都度処理するとして、発生源となっているケースを突き止めねばならない。
とは言っても実は既に検討はついているのだが、時間と場所、それと移動先のケースの関係上大掛かりになりそうなので未だ着手出来ていないのが現状。早めに片付けます。