鸇と両爬
冬のやんばる。今年はあのムシの裏年であるため、あまり訪れていなかった。
一応見回りに。
イボイモリ(Echinotriton andersoni)
活動時期では無いと思うのだが、不思議とこのポイントでは十二月から一月にかけての冬の入りによく見かける。
頭のサイズが五百円玉ほどある大柄な個体。
他にも
クロイワトカゲモドキ(Goniurosaurus kuroiwae)
アカマタ(Lycodon semicarinatus)
更にもう一頭イボイモリに出会い、道の先はリュウキュウカジカガエル(Buergeria japonica)やヒメアマガエル(Microhyla okinavensis)にも出会うなど、かなり両爬が充実していた。
しかし昆虫の姿が薄く、まあ仕方ないかと帰路に着いていると樹上から大きな音がバサバサと響いてきた。
コウモリがいるのか?とライトで探してみると音源が次第に近づいてくる。
忙しなくあちらこちらを見渡すと遂に音の主が姿を見せた。
サシバ(Butastur indicus)
沖縄では留鳥のサシバだが、夜に、しかもこんなに近くで見たのは初めてだ。
照らされて焦ったのか、堕ちて焦ったのか、眠りについて冷えていた体を上手く動かせないようで更に降りてくる。
不安定な足場で更に慌てるサシバ。
どうしたものかと思いつつ、中中近くで見られないとも思いそのまま観察していたら
遂に地面に。
大慌てだ。
威嚇
ごめんねと思いつつ折角なので撮る。
暫く観察していたら温まったのか漸く飛び上がれた。
口が半開きのままだったが。
虫はいなかったものの珍しいものが見られたので、ヨシ。
冬は冬で面白い。