ミフクラギ
11月も後半になり、植物の雰囲気も変わってきた。
しかしそこは沖縄、関東のような枝木だらけの光景にはまずならない。
ミフクラギ(Cerbera manghas)
別名:オキナワキョウチクトウ。熱帯〜亜熱帯の常緑広葉樹。
うちなーぐちで「目脹木」。この木の汁が付いた手で目を擦ると腫れることから付いた名前だそうだ。
正直キョウチクトウ科の樹液が目に付いて腫れる程度で済むとは思えないのだが。
ミフクラギは常緑低木だからこの時期でも青青とした葉を茂らせている。ただ、真夏に乾燥すると葉を落としてしまうため、場所によってはそこまで茂っていない木もある。
この木は九〜十月頃に青い張りのある実を付け、熟すと黒くなって落ちる。
この木も、下に大量の実が落ちていた。
果実はかなり大きい。繊維質で軽く、海岸によく生えている所からも海流で分布を広げているのだろう事がわかる。
無理やり剥ぐと中から種が一つ出てくる。
立派な種だ。
何故か空豆の鞘のような匂い。
調子に乗って十個程持ち帰ってしまった。
折角だから蒔いてみようと思う。