ヒメオオ採集
山に虫捕りに。
目当てはヒメオオクワガタ(Dorcus montivagus)。
登り始めて直ぐに斜面が滑落している場所に遭遇(?)する。
最近台風が通ったのもあるのだろうが、見るからに永らく人が通っていない、言うなれば廃山道であるからだろう。昆虫採集には寧ろ好都合だが。
そんなこんなで倒木を跨ぎ跨ぎ進むとコクワガタ(Dorcus rectus)に遭遇。
なんやかんやで今年初コクワガタだ。
それなりに大きい個体で、嬉しい。
そしてアカアシクワガタ(Dorcus rubrofemoratus)。
高山に来たな、という感慨を与えてくれる種。
サイズとしてはそこそこ。
その後、木ではなく岩が落下しているエリアが続く。
風が強いので少し怖い。
箇所箇所で木が四角く抉られている様子に出会った。
数箇所で見かけられ、明らかに人工的だ。
ヒメオオの生息地として、そして採集する方法としては有効であるかもしれないがこのような行為は流石に問題ではないかと思う……結果として樹液は出ずにそのまま傷んでいるようであったし。
それともある種の昆虫がこのような痕を付けるのだろうか?
標高が1000mを越えたあたりで大きな影。
だが残念、コクワガタの大型の雄であった。
昔……十年程前は良く捕れていたとはいえここ六年ほどヒメオオクワガタの姿を見かけていない場所である。もう居なくなってしまったのか……そう考えたその矢先に再び大きな影が現れた。
でもまあコクワガタだろう……と思いながらも捕る。
結論から言うとヒメオオクワガタであった。
付いていた木が崖に向かって生えていた事と、それよりも興奮していた事で撮影はしなかったが無事に捕れた。
非常に嬉しい。
その後、木の割れ目に頭を突っ込んでいた雌も捕まえて無事ペアで捕れた。
久しぶりのヒメオオクワガタに興奮した一日であった。
難しいと有名だが、折角なのでブリードにも挑戦したい。