ギガンテウス求愛行動?
夜、ぼんやりと東京銘菓ひよ子を食べているとゴキブリ飼育部屋から「パタタタタ……」という音がする。しかも数分起きに何度も。
「何か脱走したか?」と考えてみるも、現在飼育している中でそんな羽音で飛ぶ虫はいない。おまけに余り耳にしない音なので、風が入って紙かなにかをはためかせているのだろうと判断した。
その後、部屋で作業をしていると再びその音が。
振り返ると音の発生源はブラベルス・ギガンテウス(Blaberus giganteus)であった。
見えにくいが、手前の個体が翅を何度も羽ばたかせてパタパタと音を発しながらケース内を走り回っている。音のイメージとしてはヘビトンボの仲間の羽ばたく音をもう少し確りとした素材で再現した感じ。
暫く見ていると、音を出しているのは少なくとも二個体(下の写真だと左と下の個体)いることがわかった。
また、羽ばたかせ方は二種類あり、
「羽ばたかせながら走り回る」パターンと
「羽ばたかせながら尻を持ち上げて左右に振る」パターンが見られる。
後者の方が翅の振動が遅く、推測ではあるものの翅に尻から出るフェロモンを擦り付けてから走り回って撒き散らしているのではないだろうか。
羽ばたかせている写真を撮りたかったが、案外速いため全然撮ることが叶わなかった。
雌雄も確認したいところだったが、この後交尾に発展する可能性がある以上余計な刺激を加えてストレスを与えるのは避けたかったため保留。