思いがけぬコンタミ
二週間前にセットしたヤエヤマオオゴキブリ(Panesthia angustipennis yayeyamensis)のケース。床材の湿度やホダ木の食われ具合を見るために開けた。
上に出てきている個体はいない。
層がある
横から見ると詰め替えの時に少量だけ移した前の飼育セットの土との境目がわかる。これが完全に周りと同じ色になるまでは、余程のことがない限り床換えしなくて大丈夫。
埋めていたホダ木もいい感じにほぐれていたので、水を加えて終了……と思った時、崩した断面に特徴的なラインを見つけた。
色が違う
「もしかして」と思い、木を割ってみる。
フレーク状
ラインを埋める形で粉末状のモノが詰まっていた。それを辿って木を割り進める。
紫色をしている
やはりいた。カミキリの幼虫である。
そのまま探し続けると、合計12匹ほど見つけた。小さいものは3mmから大きくなると10mmを超えるものまでいる。
しかし、殺虫をしているハズなのに何故?と思い記憶を辿ると、このセットは2週間ほど前にお店でマットとホダ木を買い、うっかりそのまま詰め替えてしまったのを思い出した。そのホダ木にたまたま付いていたのであろう。クワガタ飼育ではあるあるだが、まさかゴキブリを飼っていてカミキリの幼虫と出会うとは思いもしなかった。
お店の商品は質も管理も良かったため運良く生き延びられたのだろう。コメツキムシならいざ知らず、カミキリの幼虫程度はオオゴキブリに特に危害を加えるとは思えないため、見つけたものだけ取り除いて後は元に戻しておいた。自然界ではこんな風景が当たり前なのだろう。
取り除いた幼虫は新しいマットと砕いたホダ木を入れたケースに隔離。これで上手くいく確証は無いが、多分根性強く生き延びてくれるハズ。なんの幼虫なのかとんと検討がつかないが、それもまた楽しみだ。
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すぐに潜る
因みに幼虫は元気に大きくなっていた。背中の赤い模様がヤエヤマオオゴキブリである証拠である。