藪地島をぶらぶらと
沖縄には海中道路という、近隣の島を繋ぐ橋があちらこちらにある。
月に一度程の頻度で陸路で繋がった島を定期的に訪れているのだが、今まで記事にしたことは無かったと思い、今回は藪地島の話をば。
藪地島はうるま市の無人島。海中道路で勝連半島と繋がっており、近くには宮城島などがある。
無人島とは言え中央の道路沿いに畑が広がっており、それなりに車とすれ違う。
途中途中でめぼしい横道に入ってみるも生き物の姿は薄い。
結局末端のジャネー洞まで特に何も無いまま辿り着いてしまった。
ジャネー洞はそれなりに有名なようで、たまに観光と思わしき人がいる。今日は貸切状態。
洞の周りには猫がかなり住み着いており、人を見ると群がってくる。
可愛いが、複雑な気持ちだ。
去勢手術はしてあるようなのだが、藪地島の、特にジャネー洞周辺は石灰岩質な林が広がっており、ヘビやトカゲモドキなどが生息していそうな環境なので、猫が数匹住み着いているだけで捕食圧はかなりのものだろう。
写真は無いが去勢した猫が野生にいることを肯定するような看板も周囲にあり、勘弁して欲しいという気持ちが強い。
因みに藪地島にはノウサギもいる。恐らくはアナウサギ(Oryctolagus cuniculus)だろう。ヤブノウサギならぬヤブチノウサギというわけか。
猫がこんなに多い環境で良く住み着けるものだ。
今回はジャネー洞には入らず、周囲で昆虫を探して終了。鱗翅目の幼虫を数個体見ただけだった。
ジャネー洞はかなり広く、本腰を入れて探索しようとすると非常に時間がかかるだろうが生き物はあまりいない。ワラジムシの仲間とカマドウマの仲間くらいしか見ていない。
ただ、それらもまだ同定していないのでもしかしたら面白い発見があるかもしれないな、と思いつつ今回は帰路に着いた。