師走の沢登り③
①↓
②↓
続き。
上流へ上流へと進んでいくうちにどんどんと沢が細くなる。
カエル一人目。
イシカワガエル(Odorrana ishikawae)
青イシカワ。4cmほど。
発色がとても美しく、鮮やかだ。
登った先に更にイシカワガエル。それも三頭。
だが、写真に収める前に奥へ逃げ込まれてしまった。
画像が横になってしまったが、よーく見ると奥に顔が写っている。
無理やり手を差し込んで撮影。
大きめの個体が一頭。TG-5で無かったらここまで近付けなかっただろう。隠れているのに照らしてしまって申し訳ない。
あと青イシカワと緑イシカワが一頭ずついたのだが、彼らはもう姿をくらましていた。
ハナサキガエル(Odorrana narina)
ほんの少しだけ青みがかっている。
そう言えば先日環境省から発表があったが、遂にコガタハナサキガエル(Odorrana utsunomiyaorum)が種の保存法のリストに入ったとか。なんやかんやで今まで八重山に行っても見た記憶が無い。行く時期や場所、後は単なる興味の問題だとは思うが。
イシカワガエル
どこにいるかわかるだろうか?
どこもなにも指さしているのだから……となるが、実際野外で見かけると本当にわからなくなる。
この後飛び出してきたのでそちらもパシャリ。
久しぶりに緑イシカワの写真を撮れた。苔苔しくて、良い。
こちらも久しぶり。
ホルストガエル(Rana holsti)
眼に虚無を携えている。怖い。
小さい個体は色彩や模様が鮮やかだ。
こんなにカエルが出ているのだから、当然彼らも出てきている。
ヒメハブ(Ovophis okinavensis)
十二月であっても18℃程度なら絶好調だろう。
60cm近い立派な個体であった。沢を登るために絶対に足を掛けなくてはいけない岩の奥にいた為、やや怖怖としながら撮って登る。
苔の下に青イシカワ。
体色が薄い。しかし緑の苔の中では流石に目立つ。
三度緑イシカワ。しかも大きい。
岩の隙間でべっとりと寝ている。
このふてぶてしさ。
やんばるのカエルは、大型になるほど見つかった時にべっとりと張り付く傾向がある気がする。捕食者の多いハズのこの森においてこの行動は何かの対策になっているのだろうか。
ラストはナミエガエル(Limnonectes namiyei)
チビッチビ。
実際はどれくらいの大きさかと言うと
このレベル。体長10mm未満。
同行者が見つけてくれた。正直意味不明な目だ。
「目が出来る」というやつだろうか。
最後、沢が行き止まりになっていたので来た道を戻ると、最初のあたりで出会ったであろうミナミオカガニ(Cardisoma carnifex)に再開。
はじめ脱皮かと思ったが、どうやら交尾中のようだ。
どちらが行きに出会った個体かは不明。