謎ゴキ
北部の明るい林床で見かけたゴキブリ
「お、モリチャバネゴキブリ(Blattella nipponica)だ」と思って捕まえてみたものの、良く見ると何かが違う。
誰だろう。
腹部に赤みが差している。
ゴキブリ仲間(そんな仲間がいる所には実はいる)に訊ねても明快な答えは無く、強いて挙げるならキスジゴキブリ(Symploce striata)に似ているな、という感じ。
しかしキスジゴキブリも、ヤエヤマキスジゴキブリ(Symploce yayeyamana)も本島には生息していない……事になっている。
国内外来は難しい気持ちだが、もし生来の分布だとしたら少し嬉しい。
……まあ十中八九、他種の模様が少し変わっただけの個体であろうが。
それでもこういう新しい喜びはいつ感じても楽しいものだ。どうにか成虫にまで順調に育って欲しい。
[12/29追記]
どうやらリュウキュウモリゴキブリ(Episymploce sundaica)のようだ。まだ出会ったことがなかったため、わからなかった。国内のホソモリゴキブリ属は二種だけであると以前耳にしたが、現在はどうなっているのだろう。