ポリプPの飼育日記

ゴキブリを飼っている。

デュビア抱卵

 

 ふとデュビア(Blaptica dubia)のケージを見るとシェルターの上で雌が卵鞘を付けていた。

f:id:polipG:20161122000654j:image

ゴキブリは、交尾を終えると精子を受精嚢という臓器に溜めておく。その後輸卵管を通ってきた卵は受精嚢を通過する際にその蓄えられている精子によって受精し、そのまま腟前庭という部分へと辿り着く。そしてその場で幾つかの卵(種類にもよるが15〜35個ほど)が卵鞘に包まれ、体外へ排出される。

デュビアのような卵胎生のゴキブリは一旦この状態で維持し、その後卵鞘を倒してから再び腟前庭へと戻す。その後、輸卵管とは別の管を通って保育嚢という器官に収められる。仔らはそこで成熟し、孵化した後にまた上記のルートで体外へ産み落とされるのである。

画像の卵鞘は呼吸管が背からのラインに並んでいるためまだ縦であり、倒された後に体内へ収納され、凡そ2〜3週間程で孵化する。