沖縄散歩
一日暇だったので近所をぶらつきつつ、林の中の石を引っくり返したりなどしていた。
オキナワマドボタル(Pyrocoelia matsumurai)の幼虫だろうか?
中くらいのアフリカマイマイ(Achatina fulica)
殻は幾つもあったが殆どが空で、エピフラムが張っているのは初めてであった。
それとサツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)とオガサワラゴキブリ属(Pycnoscelus)の一種。幼虫のみの為、オガサワラゴキブリ(Pycnoscelus surinamensis)なのかリュウキュウゴキブリ(Pycnoscelus ?????)なのかは不明。暫く飼育してみて、成虫が出てから判断したい。
こちらはまた後日改めて更新する。
アトロポス引越し
アトロポスドクロゴキブリ(Blaberus atropus)は引越しの常連と言える。体の大きさの割に殖える速度が尋常ではないのだ。流石は餌用に用いられるだけのことはある。
時間が無かったので作業風景は割愛。デュビア(Blaptica dubia)が入っていた衣装ケースを掃除し、ベアタンクに卵パックといういつものセットで仕切り直し。
餌をやると瞬く間に群がる。こちらは取り敢えず大きめの個体をザカザカ移動させた為、成虫が目立つ。
そしてこちらは溜まっていたマット部分を詰めたケース。一齢から三齢までのかなりの数が入っている。
広い環境は矢張り好影響を与えるようで、翅のよく伸びた新成虫が増えた。売りに出せる位である。
カブトガニローチとドミニカローチは何が違うのか。
現在飼育している
ドミニカローチ(Hemiblabera brunneri)
彼らによく似ている種としてカブトガニローチがいる。自分は飼っていないし、飼ったこともない。
今までなんとなく区別として感じていたのは
・ドミニカの方が大柄
・カブトガニの方が体に対して脚が長い
・カブトガニの方が縦長
・カブトガニの方が赤みが強い
というぼんやりとしたもの。しかしこれも疑わしくなってきた。
まず、基本的にGoogle検索で出てくる、様様なサイトに掲載されている「カブトガニローチ」と「ドミニカローチ」の写真では差異が見られない。
まあこれは昆虫に限らず良くあることで、一見全く同じに見えるのに体のある一部分がほんの少しだけ異なっていたり、或いは体の構造は全く同じなのに生態が異なっていたりする事例は頻繁に見つかる。
ただ現状そのような差異は感じられない。
また、基本的にカブトガニローチ/ゴキブリとされるゴキブリの学名がHemiblabera.spと表記されているのが目立つ。ドミニカローチも同様で、そもそも明確な種の判別が成されていないようだ。
では国外ではどうかというと、Hemiblabera属には基本的に
Hemiblabera brunneri
Hemiblabera tenebricosa
の二種が流通しているようだ。
それぞれの画像を調べてみると
Hemiblabera brunneri
https://www.biolib.cz/en/taxonimage/id185240/
Hemiblabera tenebricosa
https://www.biolib.cz/en/taxonimage/id227783/?taxonid=910548
…………??
正直な所、分からないというのが本音である。
まずこのサイトの信憑性自体確証が無いのだが、情報量の多さではネットのフリーサイトで得られるものとしてはトップだろう。ただ、画像がこれだけ、しかも片方は細部が見えるように撮影されていないという時点で区別は無理に近い。
挙句の果てには他に列挙されていたH.capucinaやH.granulata、H.pabulatorに至っては画像すら見つからない。これらに関して書かれたページは存在するので、まあ一応種として登録されているんじゃないの?程度。
ギリギリH.tristisはホロタイプ標本の画像が存在したが、それにした所でドミニカローチと比べて腹部節がややトゲトゲしている……かな?程度の差異である。
この辺りでもう諦めがついた。
結論:多分違う種なんだろうけどどっちがどっちかわからない!
根性でH.brunneriとH.tenebricosaの画像検索結果をじっくり見たところ、なんとなーく前者の方が赤みがかっているような気がする、ので、以降はH.brunneriをカブトガニローチ、H.tenebricosaをドミニカローチと呼ぶ事にする。あくまでもここだけのルール。
まあ趣味の範囲でなら混同しても仕方が無いし、こんなに似ているのだから仮に一番最初は区別されていたとしても最早現在流通している個体はほぼMIXだと考えるのが妥当なのではないか。
何よりこの状況を生み出しているのが現地ドミニカ共和国の輸出制限なのであって、もう学術研究として許可を得てワイルド個体を採集し、遺伝子レベルで検査する。そして国内に流通している種がどれに近いのかを検査するより他ないと思う。
取り敢えずこのブログに登場したHemiblabera属は全て「ドミニカローチ」で「Hemiblabera tenebricosa」という事にします。今までの表記も後後訂正していきます。
以上!
ツルツル
脱皮直後のマルゴキブリ(Tricnoblatta nigra)。
ツルッツルである。
生きてます。
お久しぶりです。
ブログの更新が著しく滞っていますが、別に体調を崩したり不幸があったりしたわけではありません。
ちょっと色色重なって多忙であることと、冬になって目立った更新のネタがないことが原因です。
来年の頭も暫く更新は滞りますが、極力月に二回程度は更新したい、という願望はあります。春になったら再び活発に動き出すと思うので、冬の間は気にせず放置しておいてください。
そもそもこのブログを見ている人がいるのか、という話ですが。
画像が無いのは寂しいのでヒメマルゴキブリ(Trichoblatta pygmaea)の幼虫の写真を。
彼らはミニコバシャで飼育しているのだが、多湿になると蓋へどんどん登ってくる。 そして隙間に入り、何故かそこで脱皮をする。もしかすると脱皮の時だけ高い場所を求めるのかもしれない。
そしてたまに思ったより体が膨らんで出られない個体がいる。可愛らしいのだが、かなり一大事である。