グロウスポットローチ成長確認
グロウスポットローチ(Lucihormetica verrucosa)のケース内に新成虫がチラホラ見受けられるようになってきたので一度引っくり返すことにした。
前回確認したのは三ヶ月程前であったが、明らかに全体が黒くなっている。全ての幼虫が四齢へと成長しているのだ。
そしてこのゴキブリはその成長の度合いが分かりやすい。
これはつい先日四齢になったばかりの幼虫。背中の模様が良く見える。
これが時間が経つにつれて段段とくすんで茶色に変色してくる。というのも、連日マットに潜り込むために体の白い部分が染色されていく為である。
雄の成虫はもっと分かりやすい。頭の白い二つの点がこの個体は茶色になってきている。因みにこの個体はここにいる全ての個体の両親の片割れ。かれこれ成虫のまま16ヶ月も生き続けている。サイズの割には長命だ。
そしてこちらが先日羽化した新成虫。頭の点も然る事乍ら、体の脇の白いラインもまだ真っ白なままだ。本当は腹側を見るのが分かりやすいのだが、暴れて中中撮影させてくれなかったため断念した。
彼らが掘り進めた朽木は、半分砕いて床材に混ぜ、残りを埋め込む。これが完全に粉砕された頃が床換え時期の目安としている。
朽木から剥離した樹皮は取り除いて乾燥させておき、地表性のゴキブリのセットに回すと効率が良い。
久しぶりの更新
明けましておめでとうございます。
お久しぶりです。
未だにパソコンは復旧しておりませんが、何も更新しないというのは嫌なのでスマートフォンから更新します。
衣装ケースの中に見慣れない色を発見。
覗いてみるとジャイアントウッドローチ(Archimandrita tesselata)が羽化していた。F1の羽化はこの個体が初めてとなる。
純白だが厚みがあるためそこまで弱弱しい印象は無い。頭部に既に模様が浮き出ているのが美しい。
流石脱皮殻も大きい。
彼らは殻を食べるのだろうか?今迄掃除しても抜け殻を目にした試しが無いので恐らくは食べるのであろうが、出来ればこの目で確認したい。
暫く観察していると床材の中から這い出てきた幼虫数匹に集られていた。齧られないかと用心深く見ていたが、少なくともそんなつもりは無さそう。だがしきりと触角で羽化個体の全身を撫で回していた。矢張り表面の物質の感触や匂いに違和感を覚えるのだろうか。
トルキスタンローチの謎
久久だったので餌をドバッと与えた。ワラワラと集まってくるトルキスタンローチ( Shelfordella lateralis)。
だが良く見ると実際に餌を食べている個体は全体の僅かで、残りは只歩いているだけである事に気が付いた。
暫くしてから再び写真を撮ったが、密度は対して変わっていないように見える。
どうしてだろう。暫く与えていなかったので空腹な筈なのだが、思えば以前からずっとこんな感じだったようにも思える。人をさほど怯えない事にも関係しているのだろうか。
サキシマヒラタセッティング
長い事放置してしまっていたサキシマヒラタ(Dorcus titanus sakishimanus)の産卵セットを組んだ。
中プラケに雄1雌2。既に別容器で1ヶ月ほど飼育していたためどちらも交尾済であろうが、特に分けておく理由も無かったために同居させることとした。メイトガードは見ていないが、少なくとも雌に対して攻撃をする様子は無いようなので相性はそれなりにいいのだろう。
一瞥した時に一瞬呼吸が不安になる食いつき。勿論気門呼吸なので問題は無い。
ついでに、以前セットした本土ヒラタ(Dorcus titanus)も確認。菌糸が広範囲に拡がっていたが、雌雄どちらも元気だったのでそのまま放置。
サツマゴキブリ腐臭騒ぎ
ここ数日漂っていた腐臭の根源がサツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)である事が判明。
画像ではわからないが、かなりのコバエの類が集まっている。
だが迂闊に床を換えることは出来ない。
何故なら一齢幼虫が多数生まれたからだ。喜ばしい事だが、ゴキブリは床換えしたい時に限って幼虫が生まれる傾向にある気がするのは気のせいだろうか……。
腐臭の原因は当然彼らの亡骸。サツマゴキブリはその割合小さな体に見合わず、死んだ後はすぐさま腐敗してしまう。
中には黒く変色した幼虫の亡骸もあった。
どうやら良くない状況に陥ってしまっているようだ。変色した幼虫の亡骸は今迄にデュビア(Blaptica dubia)等でも確認しているが、大抵の場合その後そのコロニーは半壊……場合によっては全壊してしまう。早急に手を打たねばなるまい。
とりあえずかなり乾燥していたためゼリーを2つ設置し、霧吹きをしてひとまず安置。乾燥による一時的な連続死だと良いのだが。